まもなくお盆がやってきます。
わたしは、この田舎に帰って来て、ひとつだけ有り難い・・・と思うことが
あります。
わが家のおじいちゃん=まもなく88歳が、朝晩必ず、神棚と、お仏壇を
拝む姿に、例えようもない美を感じさせていただいております。
お年寄りが祈っている姿を見ると、とにかく後光がさしていて、美しいです。
おじいちゃんの心の中に、何って具体的なお願いはないように思われます。
欲がなくて、きれい、小さくなったその背中の丸みや、脳梗塞で両手を
合わせて合掌はできませんが、片手で仏様に向かって差し出したその手に
神様、仏様にすべてをゆだねた、安らかな気持ちが表れているようです。
炊き立てのご飯を、神棚、仏様に供える。
いただきものがあれば、お仏壇に供えてからいただく。
こういった良き習慣を間近で見ていると、わたしの身にも自然に身につきます。
年寄りとの同居も、こんな所作が自分の中にも定着します。
同居のメリットのひとつです。
わたしが好きな、創作人形作家に、
高橋まゆみさん という方がいらっしゃいます。
この田舎の田畑の、どこにでもいらっしゃる、老夫婦。

そして、わたしが美しいと思う、祈るおばあちゃん。
高橋さんの人形作りの原点は、日常の中の「いいな」と思う光景を捉え、
それを残して行きたいと思う気持ち・・・だと言います。
明日は、わたしの息子の31歳の誕生日です。
そして、明日は、広島にあの原爆が投下された忌まわしい日です。
今日のしあわせに感謝し、生きていることに感謝し、
わたしは、明日朝、西を向いて合掌します。
お墓のね、無縁仏の花筒が、パキパキに壊れたので
買ってきました。
おばあちゃんが、今まで何十年もお世話して来たの
ですけどね、私が引き継ぎました。
江戸時代?いや、室町時代?くらいの歴史を感じる
タダの風化した石の前に建てていきます。
お盆は自分のルーツを振り返る日だと思います。
ご先祖がいて、今の私たちが存在します。


