いろんなものや場所がイバラードの世界へと通じている... | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。



絵画展に行った記事は書かないつもりだったんですが、やっぱり書きましょう。

先日お知らせしました、阪急うめだの
井上直久さんの絵画展、
今年は本当にスペシャル豪華バージョンで、

トークを聞いたり、絵の制作実演を見たり

(人が多くて見づらかったですが)

何時間もかかってしまいました。


絵がたくさんで、絵の見落としがないように、気をつけて...
迷路のように感じました。

素敵な演出でした。入場無料でいいのかな?というぐらい。

井上さん手作りの陶器の建物たちと、
多肉植物とかの盆栽と、そして鉄道模型
がお出迎え。

(これらは撮影OKでした)











一部、天井からつるされた素敵なモビールや、キャンドルスタンドなどの演出も美しく、

おまけに それらはみんな井上さんの私物だとおうかがいして...

あらためて、その趣味とセンスに驚き!



アトリエ再現コーナーもありました。


今回は、ファンの方がたくさんで、

井上先生いそがしく、

絵を買わない私などにまでは 

なかなかお話するチャンスはありませんでしたが、行けただけで満足です



とはいえ、何冊もの画集をご覧になるとわかるように、今まで、本っ当にたくさんの数の絵を描いてこられてます。
今回展示の作品でさえ、ほんのほんの一部でしかないのです。

帰宅して画集をひらくと、
私がとくに大好きないくつかの作品は

実物を見たことがなく、

できればいつか見れないものだろうか?..と

欲が出てくるのでした。


(もしかするともう井上さんはお持ちでなく、

どなたかが購入されてるかもしれませんけれど



井上先生の、茨木市長とのトークで語られたこと..


日常の風景も、絵に描くことによって

そのよさを発見できたり

あらためて魅力を認識できるのだ


ということ...。


なるほど...。

ただなんとなく見ていたものを
絵にすることによって、
それを見た別の誰かが また何かに気づくかもしれない。

私の場合は、絵を描かないので、
写真を撮ることによって それをやってきたんだなあ..と 思いました。

何かの魅力をあらためて認識するってこと。

なんでもない風景を別な角度で見るってこと。

(最近は携帯でばかり撮ってますが..。)


そして、展示を見終わった後は、
デパートの中の、宝石などの商品や、
立ち寄った雑貨屋さんの中で目にするものもすべて、
イバラードの世界とつながっているように見えて仕方なかったです(笑)。

大阪の人ならご存じですが、
あのマルビルとか、まさにイバラードの世界のものに見えてきます。


私は、以前は、大阪の街がイヤでイヤで、

都会がこわく(今もこわいけど..)、


とにかく、近代的な建築がイヤで仕方なかったけど、


いつからか、

イバラードの世界が、じつはまるきり空想の産物というわけではなく、


井上直久さんの見てこられた現実世界も反映されてるんだと知ってからは、
都会の風景も少しは面白く思えるようになり、

とくに、夜のあかりのつく近代的な建物は、

なつかしく見えてきました。



"イバラード効果"です。

(勝手に名付けました)


まぁ、それでも、私はやはり、

近代的でなく、木造建築などの古い建物や、

レトロな風景のほうが好きですけれど。



とにかく、イバラードの世界の魅力っていうのは、
100%空想だけでなく、そうやって
井上さんの見てきた現実の世界からもインスピレーションを得て描かれてるところなんじゃないかな..と思うのです。
ファンの方、いかがでしょうか。

なつかしさを感じる絵がいろいろあります。


日常のなんでもないものや 場所が、
イバラードのような世界に通じているかもしれない――。


感性鋭く、心の弱さを自覚する人にとっては、そのように思い込むこともまた、必要なのです。

そうやって、大好きな世界を思い出し、信じるということ。


会場内でいただいてきた、茨木市の小冊子を見ていると、茨木市をたずねてみたくなってきました。

「いばきた」(茨木市北部)、気になります。