ぴぃちゃん 1歳
(実際の映像)
子どもの頃、
よくサンドウィッチマンに出会いました。
伊達さん、富澤さんではなく
職業としてのサンドウィッチマンさんです。
サンドウィッチマンとは体の前後に看板をかけて広告宣伝をする職業の人です。
※画像、お借りしています。
当時としても既に少なくなっていたのではないかと思いますが、墨田区錦糸町の駅周辺では、まだまだそうした文化が残っていました。
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ちなみに実は、伊達さん、富澤さんにもお目にかかったことがあります。
サンドさんがまだM-1グランプリを取る前の若かりし頃で、エンタの神様が毎週、放映されていた時期です。
仙台のアーケード街で真剣にロケの打ち合わせをしていらっしゃるご様子でした。
その後、M-1グランプリを受賞してからも、謙虚な姿勢を貫いていらっしゃる姿に頭が下がります。
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私は、墨田区菊川という町で生まれ育ちました。
高度成長期を経た頃で、産業がどんどん発達し、日本の歴史上、公害がピークだった時期だと思います。
墨田区には隅田川の支流の川がたくさん流れているのですが、排水で汚染されて水が黒く見えました。
泣き虫で怖がりだった2歳違いの姉は、橋の手前に来ると怖くて歩けなくなってしまうため、橋を渡る時は、いつも父か母に背負われていたことをよく覚えています。
私は逆に、その怖さに惹きつけられ、吸い込まれるような黒い水面をじっと見つめながら、橋を渡っていました。
木場が近かったため、時々、材木を乗せた船が渡っていきます。
こんな黒くて怖い川を渡れるなんて、すごい人だ![]()
まるで湖面を歩いたキリストを見るような眼差しで、船を操縦する船頭さんを見つめていました。
墨田区菊川町は、両国や浅草が近いため、時々、自転車に乗っている浴衣姿の若いお相撲さんに出会いました。
今にして思えば、体を鍛えている人々ですので、身が軽いのは当然なのですが、大きな体でスイスイと自転車を漕ぐ姿が、とっても不思議で、
「自転車がパンクしないのかな?」
といつも心配していました。
当時のパチンコ屋さんは、レバー式の台で、1回1回、レバーを弾くものでした。
パチンコ屋さんの前には、時々、踊りながら、宣伝をするチンドン屋さんが現れました。
珍しいお化粧と派手な衣装をまとったチンドン屋さんは、子どもたちのアイドルでした。
姿を見かけると、大喜びで走り寄ったものです。
日曜日には、バスでお隣の江東区まで足を延ばすと、広場に紙芝居屋さんがやってくるのでした。
紙芝居屋さんは水飴を売っていましたので、割り箸に水飴をまいてもらい、それを口にしながら、紙芝居を観ます。
残念ながら、紙芝居の内容は全く覚えておらず、印象に残っているのは、水飴ばかりです(笑)
家の近所の中和公園には、時々、黍団子屋さんがリヤカーで訪れました。
小さな温かい串団子を黄な粉でまぶしたものです。
黍団子屋さんがやってくる曜日や時間の法則は、よくわからなかったのですが、時々、見つけると嬉しくて、必ず買っていました。
夜になると家の前をチャルメラの物悲しい音色が響きました。
何か恐ろしいものが外を通っているのだと思って、その音を聞きながら震えていました。
ところが、ある晩、どういういきさつだったのか、母がチャルメララーメンを食べようと言い出したのです。
家の前とはいえ、夜、外に出ること自体、子どもにとっては特別感があり、ましてやあの怖いものを実際に見るらしいという提案にドキドキしたことを覚えています。
そして、外へ出てみるとそこには温かい光に照らされた屋台のラーメン屋さんがあり、優しそうなおじさんが微笑んでいました。
恐れていたものの正体を見てしまったとたん、恐れは消え去ったのでした。
それからチャルメラの音色が好きになりました。
昭和40年代の東京の下町では、既に自然が失われていましたが、生まれた時からそうだったため、そこに違和感は感じていませんでした。
それ以上に、下町の文化は子どもにとって、刺激的で新鮮で、そして、温かいものに満ち溢れていたように思います。
シルフェ![]()
阿部小百合![]()
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シルフェ 阿部小百合
メール:el@sylphens.com





