※お盆休み中のためくだらない記事を予約投稿です
人はなぜ狩るのをやめないのだろうか
尊い命を奪うことは罪ではないのだろうか
答えのない問いかけを私はその日も繰り返していた
そう…それはうだるような夏の暑い日
猛暑が彼を狂わせたのかもしれない
その日も閑静な住宅街に若い女の悲鳴がこだました
「ああ~またこんなことに
」
密室に折り重なるように倒れた複数の死体
しかし彼女は以前にも凄惨な事件に
巻き込まれたことがあるせいか
取り乱すこともなく家の中に入っていった
よく見ると一人だけ生存者がいるようだ
まさかこいつが犯人なのか?
容疑者は恨みのこもった眼で私を睨んでくる
まるでお前のせいだとも言うように…
とりあえず住人に事情を聴こうと家の中に入ると
今回も彼女の兄が出迎えてくれ
事件の一報に驚き嘆き悲しんだ
「なんでお前は同じ間違いを繰り返すの」
変なTシャツの男はその日は体操服を着ていた
年齢からして学生のようだが
夏休みのはずなのになぜ体操服なのだろう
だがその疑問は今回の事件には関係がない…
「死臭がたちこめてるよ
早く片付けろよ!!!」
ソファーで寝ていた男が起きたかと思えば
いきなりひどい言葉を彼女の兄に投げつけた
体操服の男も冷たいことに変わりはないが
彼からは被害者に対する同情が感じ取れる
しかし寝ていた男はかなり冷酷のようだ
彼の考えでは死体は死体でしかないのだろう
今回は被害者が多数ということで
彼女の兄も墓標を立てる元気がなかったのか
私が聞き込みをしている間に
簡単に葬ってあげたようだったが
それが体操服の男の怒りを買ったようだった
「お前が殺したんだからな
適当に捨てて…呪われろよ」
「違うよ
エサが悪かったのかも…」
「被害者には全く外傷がないし
怪しい目撃情報もない…
エサ説も一理あるけどやはり生き残った
アイツの仕業かもしれないよ」
被害者は小柄な体格ばかりだったし
理不尽に狩られた怒りと暑さで
イライラした容疑者が…
そう考えれば辻褄が合うのだ
なんて日だ!!!
「私は前回言ったはずだよ
命を粗末にするんじゃないと…
この子たちの運命は
お前に会って狂ってしまった
今後はその重大さをよく考えて行動しないといけないよ
」
「ちくしょう…
」
しかし私は彼女の兄にそう諭しながら
小垰(仮名)の怒りの眼差しが
頭の中から消えなかった
「こいつが狩るのを止められなかった
お前にも責任があるんじゃないのか」
そう責められているような気がして…
ジリジリと焼けつくような日差しが
私の焦燥感をよりいっそうつのらせる
そんな真夏の事件簿はこうして幕を閉じたのだった
~完~
☆CAST☆
私(浅見蜜彦)=壇蜜柑
若い女=娘
女の兄=三男
変なTシャツ改め体操服の男=次男
ソファーで寝ていた男=長男
容疑者=小峠(仮名)
以上、夏の別れシリーズ第二弾でした(笑)
第一弾は⇒こちら☆
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