妄想のループを止める方法も、
呼吸の戻し方も、
体の動かし方も、
私は少しずつ覚えた。
それでも、まだ心がざわつく瞬間がある。
その奥に、もうひとつ見つけたものがあった。
「ちゃんとやらなきゃ。」
というラベル。
私は昔から、
“ちゃんとしている人”でいたかった。
迷惑をかけない人。
空気を悪くしない人。
説明不足にならない人。
間違えない人。
でも今回の出来事で気づいた。
私はただフリーズしたのではなく、
「ちゃんとできなかった自分」に
ショックを受けていたのだと。
強い言葉に固まってしまったこと。
その場で言い直せなかったこと。
うまく収められなかったこと。
それら全部に、
私は心の中で赤ペンを入れていた。
減点。
ここもダメ。
もっとできたはず。
誰も採点していないのに。
「ちゃんとやらなきゃ」というラベルは、
一見とても立派だ。
責任感がある。
真面目。
誠実。
でもそれが強すぎると、
“ちゃんとできなかった瞬間の自分”を
許せなくなる。
人は強い言葉に驚くこともある。
固まることもある。
あとから整理することだってある。
それは未熟だからじゃない。
ただ、人間だから。
私は今、少しだけラベルを貼り替えてみようと
思っている。
「ちゃんとやらなきゃ」
ではなく、
「できる範囲で誠実に。」
完璧じゃなくていい。
そのときの自分の力で、できるだけ。
そしてもし揺れたら、
また感情と事実を分けて、
呼吸に戻って、
自分に「大丈夫」と言えばいい。
