正直に言うと、私は
「バズる動画」の作り方なんて、知りません。
なんなら、数年前、
40万円も払った起業塾で教わったのは、
ただひたすら「いいね」を押しに行く、
虚しい作業だけでした。
でも、たった一人の「ファン」を
増やす動画の作り方なら、知っています。
多くの人が、勘違いをしているんです。
再生数やフォロワーという
「数字」を追いかけることが、
発信の目的だと。
以前の私も、そうでした、
月商7桁を謳う、きらびやかな起業塾に入り、
「1日3投稿しろ」
「読者登録を50件やれ」という教えを、
何の疑いもなく信じていました。
数字は、確かにふえました。
でも、私の心は、
どんどんすり減っていったんです。
なぜなら、そこに
「私」がいなかったから。
中身はスカスカで、
ただフォロワー集めのために疲弊していました。
それは、再生数だけを追い求める動画と
同じなんですよね。
トレンドを追い、ウケそうな言葉を並べ、
誰かの真似事をする。
そこにあるのは、中身のない、
空っぽの熱狂だけ。
私はどうして、そんな違和感を抱えながらも
右も左も分からなかった私は
ひたすら数字を追い求めていました。
けど、ふと思ったんです。
私はなぜ、自分でサービスを始めようと
思ったんだろう・・・
疲弊する働き方を変えたいと思って
大きな一歩を踏み出したはずなのに、
場所は違うけれど、やっていることは
以前苦しみながら働いていた会社員の頃と同じだと。
その、虚しいループから
私を救い出してくれたのは、
信頼する講師の「曝け出したほうがいいですよ」
という、たった一言でした。
離婚したこと、仕事のストレス、私がずっと隠してきた、
恥ずかしい経験。
それを、正直に、自分の言葉で、書いた方が
絶対に伝わります。と。
怖かったし、嫌われると思いました。
でも、勇気を出して、自分のダメな部分、
格好悪い部分を差し出した時、
届いたのは、批判ではなく、
「救われました」「希望になりました」という、
賞賛の声でした。
人が心を動かされるのは、
完璧な成功体験じゃありません。
むしろ逆で、
人間臭い、生々しい「物語」なんです。
その、最大の証明が、
ずーみーという、一人の男性との出会いでした。
彼は、34歳で脳出血を発症し、
半身麻痺になりました。
SNSで、その経験を伝えていました。
でも、その想いは、
なぜか届いていませんでした。
私は、彼に「お節介」を始めたんです。
「誰に、何を伝えたいのか」
「その人に、どうなってほしいのか」
二人で、何度も、何度も、
言葉を交わしました。
そして、彼の口から出てきたのは、
「すごいリハビリ」の話ではなく、
「退院してから絶望して、死のうとしたこと」 とか、
「都合が悪くなると、障がいのせいにする」 とか、
キラキラ輝かしいものではありませんでした。
それらを、一つの「物語」として、
ショート動画にしました。
結果、動画は700万回以上再生され、
フォロワーは1200人から
2.6万人にまで増えました。
でも、私が本当に震えたのは、
数字ではありません。
コメント欄に溢れた、
「救われた」「希望になった」
「私も頑張ります」という、
無数の声でした。
私は、そのコメントを読むたびに、
涙が出てきました。
彼の物語が、誰かの人生を、
確かに動かした瞬間を、
目の当たりにしたから。
再生数が伸びる動画は、
「多くの人が見たいもの」を映します。
ファンが増える動画は、
「たった一人のあなた」を映すんです。
前者は、一瞬で消費される「情報」。
後者は、誰かの心に、深く刻まれる「記憶」。
だから、もう「ウケる」動画は
探さなくて大丈夫です。
格好悪い、でも愛おしい「物語」を、
待っている人が、必ずいるのだから。
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