彼に
産めない…
と伝えた時
私は彼の想いを踏みにじった
それでも彼は
私が冷静に考えられるよう
いろんな可能性の話をしてくれた
「もしかしたら二度と
子供を産めない体になっちゃうかもよ」
この私の体を案じてくれる彼に
私は最低な言葉を吐いた。
「あなたの子供は産まない」
彼はこの言葉をどんな想いで
聞いていたのだろうか…
なんて最低な言葉を
いってしまったのだろうか…
それでも彼は
ただ泣き続ける私に寄り添い
ずっと優しく抱きしめてくれていた
彼は泣きながら
私の言葉を全部聴いてくれた
この現実から目を背けたくて
強く棘のある言葉も吐いた
いっそのこと
彼に嫌われるくらい
最低な女でありたかった
優しくされることに
とてつもない罪悪感を感じた
それでも彼は
ただただ私の側にいてくれた
つづく