38-「兄弟」by 余华 | トミモの『中国語の原書とドラマを求めて・・・』

トミモの『中国語の原書とドラマを求めて・・・』

中国語の小説・ドラマ・映画など、
自分のフィルターに落として日本語で紹介できたら…とブログ開始。

余华文学、代表作の一つです。

       ↓(下)

余华著「兄弟」 (2008年出版)


630頁とかなりの長編でしたが、

大変楽しく読み進めました。


弟の李光头(リー・クワントウ)と、兄の宋钢(ソン・ガン)、

彼らの人生を描いた物語です。

この兄弟、血はつながっていません。

李光头の母親と、宋钢の父親が再婚した日、

幼い少年二人は兄弟となります。


江南小镇という小さな町に暮らす人々と

この兄弟二人との関係は、

その時その時の時代背景(文革など)や、

立場(社会的蔑視や成功など)によって変化し続けます。


波乱万丈の人生劇をつなぐ本書の軸は

ナント「エロ」と「性的本能」!!

始まりから終わりまで一貫しています。

下品さが受け入れられず、

この作品を苦手な人が多いと聞いた事があります。

確かに、キーワードをあげると・・・

”屁股”(お尻),”偷看”(覗き),”处女膜”(処女膜),”理发馆”(風俗店) 等など

ちょっとキワドイでしょうか。

但し余华さんの「エロ」には独特のユーモアがあるので、

私はいつも笑いながら楽しく読ませてもらっています。

ただ、今回途中の”ミス処女コンテスト”の章は

ちょっと引っ張りすぎで冗長な印象を受けました。


全般としては、

ストーリーテラーとしての念入りな構想と

登場人物のキャラクターのブレないところが

著者らしい手腕を感じさせると同時に、

映画のようにイメージが浮かび飽きませんでした。

そして、主人公李光头の少年時代、

とにかく可愛くて仕方がない!!

そして大人になってもその途中経過でも

実は彼の芯は全く変わらなかったんだなぁ

っと、読後更に感慨深かったです。

余华さんの作品に更に多く触れたいです!


オマケ(インド生活)。

これ↓

最近知ったインド産の美味しい物たち!
フランスのモエシャンドンが

シャンパーニュ瓶内二次発酵
を伝授した『インドシャンドン』。

そして、ワインブランドスーラー社

が製造したグレープシードオイルの

エクストラバージン。

かなりの高レベルで感動モノですラブラブ!


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