プトラジャヤ、NOはNO、終戦記念日
マレーシアにプトラジャヤという街があります。
マレーシアの政治機能を集中させるためにつくられた新しい街で、オーストラリアで言うとキャンベラ、ブラジルで言うとブラジリア、ミャンマーで言うとネピドー、アメリカで言うとワシントンのような街でしょうか。
日本を見習ったルックイースト政策で有名なマハティール元首相が現役時代の最後に手がけた大型プロジェクト、それがプトラジャヤの建設とプトラジャヤへの政治機能の移転です。
1995年に着工、完成予定は来年2015年。
実に20年に及ぶ計画なんですね。
いまではキレイなビルが建ち並び、人口の池やそこにかかる美しい橋があり、夜は荘厳な感じにライトアップされて、若者たちのデートスポットにもなっています。
もちろんそんな壮大な計画ですから、必要になった資金もこれまた壮大です。
この街をつくるのに、マハティール元首相は実に2兆円もの資金を調達したと言われます。
しかし、よくよく考えると90年代半ばから後半と言えば、国際金融家たちによる搾取、あの忌まわしきアジア通貨危機(1997年)があった時です。
IMFの介入こそ逃れましたが、マレーシアの経済もそれはそれは大きな打撃を受けました。
でも、その状況にありながら、マハティール元首相は2兆円もの資金調達を成功させ、遅れはしたもののプトラジャヤ計画を推進していきます。
実際大したものだと思います。
で、そんな状況にいちゃもんつけてきたのがアメリカです。
「アジア通貨危機のさなか、IMFの介入もなしに、どうやって2兆円もの資金を集めたんだ? おいおいマレーシアさん、ちょっと怪しくないかい?」
要は、こんなことを言ってきたわけです。
そもそもアジア通貨危機で反米感情が高まっている中、侮辱的なことを言われたマレーシア。
そこで取った行動が秀逸でした。
なんとマハティール元首相は、マレーシアに来る予定だったアメリカの外務大臣の入国を拒否したのです。
TPPについてもそうだけど、
「アメリカにNOと言う国、マレーシア」
うん、俺は好きだね、この国の姿勢が。
結果はどうあれ気骨があってさ。
思えば今日、日本では終戦記念日を迎えていますね。
いわゆる首相の靖国参拝も毎年必ずワイドショーやニュース番組のネタになりますね。
(たぶん今年もでしょ?今日のテレビ朝○のニュース番組とかあえて見てみたいなー。)
大切なことは、日本人一人ひとりが「事実」を知ることだと思う。
目ん玉見開いて、耳の穴かっぽじって、ちゃんと見聞きすることだと思う。
真実は人それぞれ、でも事実はきっと一つしかない。
だから、事実をきちんと知って、それぞれがそれぞれの真実を見出して、そして今後どうやって生きていくのかを考えていけばいいんだと思う。
俺はいままでいろんな国に行った、複数の国でビジネスしてるし、マレーシアに住んでいる。
外から見ていつも思うけど、日本は唯一無二の国。
他の国にはない文化や歴史を持つ国。
だから、日本はどこか他の国をロールモデルとして探したり、ベンチマークする必要なんかないんじゃないかなと思う。
どこかの国に対抗して、しなくてもいい争いをする必要なんてないんじゃないかと思う。
金融国家になる必要も、カジノ大国になる必要もないようにね。
日本人一人ひとりがきちんと事実を知り、歴史を知り、そこからどう生きていくのかを考えた上でさ、日本が日本人にしかなし得ない国になったら、世界一クールで世界一外国人が訪れる国になるんじゃないかなー。
わりと当り前のこと言ったけどさ、当り前のことからコツコツとやっていかないとね、結局のところ^^
俺はねじ曲げられた虚構を生きるよりは、たとえどうなってもNOはNOだと言って生きていきたいな。
なんて思った2014年の8月15日でした。
マレーシアより哀悼の念を込めて