*それからの二人 | 天恍のブログ

天恍のブログ

九星気学・算命学・タロット・イーチンタロット・アセンションカード・数秘術
未来を開く鑑定をいたします!

◎新緑が目に鮮やかで、とても気分爽やかな季節となりました。現在

  4月23日(金)。朝はホトトギスがいい声で鳴いていました。

  ご近所の梨園では<トマト>の直売が始まりました。

 

◎こんにちは。あなたの心を希望へと繫ぐ<運命の調律師・

 占術家の天恍>です。

   季節が巡るのは本当に早いですね。GWが間近だというのに、コ

  ロナ禍で凹む方も多いかと思います。

    こういう時こそ知恵を活用して、あなただけの<お楽しみ>を見

  つけてくださいませ。

◎天恍は近頃、この桜木柴乃さんの「ふたりぐらし」を読んで、胸ドキッ

  の衝撃を受けました。

  久しぶりに小説らしい小説にであって、ワクワク気分と共に、読み

  終えるのが惜しい気持ちになりました。

◎唐突ですがダスティン・ホフマンが主演した「卒業」を観たとき、当時

 を生きる若者は心の中で拍手喝采をした人が多かったと思います。

  <学生運動>の風潮とは別に、<自分の生きる今後>に今一つモ

 チベーションが乗らなかった<モラトリアム(猶予期間)>世代。

  あの「卒業」はそんな<不完全燃焼>のジェネレーションを見事に

 代弁するものでした。

◎天恍もリアル・タイムで「卒業」を観たひとりです。が、あの映画のラ

  スト・シーンに<??>と感じたのを覚えています。

  マイク・ニコルズ監督の微妙でシニカルな演出。

  バスに手に手を取って乗車したふたりの、周辺の画面になぜか不

  安感が漂うのです。

◎当時、その演出とは別に、観ていたへそ曲がりの天恍は<本当に

 大変なのはこれからだよな(これからの二人)>と感じたことを如実に

 覚えています。

  そして前述したマイク・ニコルズ監督の、二人の今後を暗示するか

 のような、不安定なカメラ・ワークのラスト・シーン。

  後日、資料を漁ると正にマイク・ニコルズ監督は花嫁は奪取したけ

 れど、その後は・・・・? と<二人の将来>を意図的に暗示したとの

 こと。

◎ここまでやけに引っ張りましたが、桜木柴乃さんの「ふたりぐらし」で

 す。

 以下、本文からの抜粋です。

<~ドラマ脚本、映画脚本、さまざまな賞に応募しているものの、そのどれもが空振りであることも知っている。夫はいま長い長いトンネルの中にいて、ちょっとでも出口が見えたときは必ず良い景色を連れて来ると、なんの根拠もなく信じている女房が自分だ。>

◎<役者志望の居酒屋バイト>と、よく芸能界の夢を追っている人を

 指したシニカルな表現があります。

   夫婦関係も芸能関係に限らず<夫の夢=自分の夢>として、共

 同体関係で生きておられる方も多いことでしょう。

   桜木柴乃さんの「ふたりぐらし」は誰もがそれなりにドラマティック

 で、華やかだった<結婚>というゴール以降の<ふたり>を描いて

 いて、秀逸な作品です。

  そして夫婦となった二人の、合間にある深淵を覗く眼がコワい。

  <夢>を追うために<生活費>を当てにできない夫を支える看護

 師の妻。

  世間でもよく見かける<日常>の夫婦関係にメスを入れていく作品。

◎世の中には結ばれるまでの<恋愛>を描いた小説や映画は山ほど

 あります。それはそれでもいいのですが、そろそろ<それから 

 のふたり>を描く、桜木柴乃さんの小説のような<オトナ>の

 生活小説や映画が、もっと出て来ても良いのでは?と思っている天

 恍です。

◎「ふたりぐらし」では、通常<観て見ないふり>をしていることや、<

 気づかないふり>をして夫婦生活や結婚生活の平和を保っている

 世界へ、作者は絹針のような武器を持って、何気なく切り込んでいき

 ます。

   <妻側>の気持ち、<夫側>の気持ちと短編小説が<合わせ鏡

 >の構成になっていて、両者の感情や思考が客観的に観られること

 が、とてもスリリング。

   桜木柴乃さんのテイストが癖になりそうな予感。早くも別の作品を

 購入しました。

   GWにすることが無い、とお思いの方にお勧めです。

 

◎<天恍>5月の鑑定予定!

<占法>=九星気学、算命学、手相、タロット、数秘術、アセンション・

        カード、サイキック・タロット、オラクル・カード各種。

◎<火曜日>=4月27日、5月4

           日、11日、18日、25日。

☆「千葉そごう」本館9階。

◎場所=JR総武線&京成線「千葉」駅:中央口下車。徒歩1分。

◎℡案内=043-244-3657

◎時間=am10:00~pm20:00

◎<水曜日>=4月28日、5月5

       日、12日、19日、26日。

☆「アルカキット錦糸町」10階。

◎場所=JR総武線&半蔵門線「錦糸町」駅:北口下車。徒歩1分。

◎℡案内=03-5608-6701

◎時間=am11:00~pm20:00

◎<木曜日>=4月29日、5月6

       日、13日、20日、27日。

☆「スカイプラザ柏」地下1階。

◎場所=JR常磐線&アーバンパークライン「柏」駅。東口下車。徒歩1

      分。

◎℡案内=04-7164-7413

◎時間=am11:00~pm20:00

◎<土曜日>=4月24日、5月1

    日、8日、15日、22日、29日。

☆「東武百貨店船橋店」本館3階。

 ◎ご注意=4月1日より<鑑定場所>が従来の<地下1階>から

           3階の<婦人服・婦人肌着売り場>に移動しました。

           周囲にはニューヨーカー、アニエスベー、ビッグカメラ

           さんのコーナーがあります。   

◎場所=JR総武線&アーバンパークライン&京成線「船橋」駅北口下

      車。徒歩1分。

◎℡案内=047-425-3670

◎時間=am10:00~pm19:00 

☆いずれも<開運館E&E>のブースで、皆さまのご来場をお待ちし

 ております。尚、℡ご予約いただけますと、お時間の無駄なく鑑定を

 お受けできます。

 

◎<月恍>5月の鑑定予定!

<占法>=タロット、手相、数秘術、アセンション・カード、ルノルマン・

        カード、オラクル・カード他。

◎<月曜日>=4月26日、5月3

     日、10日、17日、24日、31

     日。

☆「スカイプラザ柏」地下1階。

◎場所=JR常磐線&アーバンパークライン「柏」駅。東口下車。徒歩1

      分。

◎℡案内=04-7164-7413

◎時間=am11:00~pm20:00

◎<土曜日>=5月1日、8日、

         15日、22日、29日。

☆「アルカキット錦糸町」10階。

◎場所=JR総武&半蔵門線「錦糸町」駅。北口下車。徒歩1分。

◎℡案内=03-5608-6701

◎時間=am11:00~pm20:00

☆いずれも<開運館E&E>のブースで、皆さまのご来場をお待ちし

  ております。尚、℡ご予約いただけますと、お時間の無駄なく鑑定

  をお受けできます。

◎<木曜日>=4月29日、5月6

           日、13日、20日、27日。

☆<アクロスモール新鎌ヶ谷店2階

  占い館:フロンティア>

◎場所=新京成「新鎌ヶ谷」駅。正面。徒歩1分。

◎℡案内=03-3268-5521:フロンティア

伝奇時代小説:第118回/著:天恍

「そして小次郎の想い」

<佐々木小次郎:少年編/旅立ち

           の章/最終編>

 あまりにも鮮やかな小次郎の技の冴えと、予想だにしなかった実力の程に、道場内に居並ぶ門弟たちはしわぶきも出ないほど静まり返った。

 一段高い師範席に座る重正の眉間に皺が寄った。

 対して舅の勢源の眼には、何やら不気味な薄笑いが浮かんでいた。

 わずかではあるが気詰まりな場の空気を破ったのは、師範代各の弥蕨宗次郎であった。

「拙者がお相手いたそう。お師匠、ようございますな」

「む。よかろう」

 重正は内心の苦虫を噛み潰すように応えた。

 内心では、居心地の悪い予感がしきりと胸を騒がせていた。

 たった二番の試合であったが、小次郎の動きをひとめ見た瞬間から、

重正にはその実力の程が一瞬にして予測されたのだ。

<親父(勢源)殿は、なんたる稽古・教えを施して、今ある小次郎という傑物、怪物を育て上げたものか。>

  重正は背に冷や汗を感じながら、隣に座る勢源を横目に盗み見た。

「始めよッ」

 今度は勢源が枯れた声を発した。

 弥蕨宗次郎はさすがに落ち着いた物腰で中央に進み出た。

 師範代各としての、長年の隙の無さを漂わせていた。

 互いに一例をし、弥蕨宗次郎は小太刀を正眼に構える。

 対する小次郎は右下段にダラリと弛緩したように三尺二寸の木刀を下げるように構えた。

 その姿、身に纏う静寂感が、今にも飛び立ちそうな白鶴のようでもある。

  が、その飛び立つ気配が読めない。

  宗次郎は改めて小次郎の尋常でない実力を感じた。

 正眼に構えて寸刻みに間を詰めて行くが、小次郎は前に詰めてくるでもなく、下がるでもない。

  白鶴が野に降り立ったまま、羽根を休めるかの如く静寂の大気に身を晒している。

 詰め寄りながら、宗次郎は異次元の世界へ足を踏み入れるような諦念と恐怖を改めて感じた。

 <この小次郎という若者の力量の底が見えない。大師匠(勢源の直弟子)は、どういう教えを仕込んだのか。>

 想うのは勢源の指導法のみであった。

 が、小次郎は勢源と稽古をしていた際に、剣裁きを事細かに教わった訳ではない。

 勢源自身が殺人鬼のごとき面構えで、小次郎に迫る中、我が身を守るために必死で身を躱し、木刀を振るい、がむしゃらに勢源の太刀筋に向かっていっただけだ。

 また、その中で小次郎は自らの剣裁きに<注文>をつけられた事もない。どんな動きをしても勢源は、否定しなかった。

 ありのまま、自由な剣捌き、対捌きで接していただけである。

 最もその自由さの中に<小次郎の隠れた才能>があり、勢源はその才能=本能を目覚めさせることに執着していたことではある。

  当初は富田流小太刀の教えを受けたが、小次郎が驚くほどの飲み

込みの早さで習得すると、以降は一切、剣捌き、対捌きに異を唱えることはなかった。

*                *                       *

 弥蕨宗次郎は、なんとも不気味な気持ちになった。

 間合いが詰まっても、小次郎は下がらず、動く気配がない。静止したままだ。

  目に見える三尺二寸の下段の構えが目障りであった。

  互いの間境を強引に踏み越えて、小次郎の左肩目掛けて岩石落としに打ち込む。

 信じられなかった。

 小次郎は体の軸を中心に素早く半回転すると、これも扇の片手打ちに、打ち下ろしてくる。

 三尺二寸の木刀に回転軸の反動をつけて、弥蕨宗次郎の木刀の上に、烈しく重ね打った。

  枯れた樹木が折れる不気味で小気味のいい音が、周囲に反響した。

 弥蕨の身体はその衝撃で、僅かに前のめりになった。

  同時に小次郎の木刀が残像を残して、上段に素早く引き上げられた。

  弥蕨宗次郎の打ち砕かれた木刀は、凄まじい回転で床の片隅へ弾き飛んでいく。

「参りました」

「それまでッ」

 宗次郎の声と重正の声が同時であった。

<声を掛けなければ弥蕨の肩は、上段に恐ろしい速さで引き上げられた小次郎の木刀に、打ち砕かれたであろう>

 重正は、その先の恐怖を予見して声を挙げたのだった。

                                   (つづく)

  ツツジが満開です。

  芽吹き新芽を出した若葉が目に鮮やかで、癒されます。

 今が本当に爽やかな季節。

 やはり<自然の営む力>は凄い。

 では、では、また次回にお会いしましょう。