偉大なる龍神も傷つく時がある。
人を助け、笑わせ、お茶目な演出をし、チョコレートにまみれ、餅に絡まり、海で塩蔵わかめになって、鰹節と間違われ削られそうになる……。
人生……いや、龍生は……(いっけん「たつお」って呼んでしまうかもしれないが、りゅうせいだ)様々な試練でできている。
時にはピエロになって、皆を笑わせる時もある。
踏み台になって、人を後押しする時もある。
気が付いているだろうか……人間たちは、見えなき者の力を……。
アタシは聞く。
「ねえ、本当に行くの?」
「行くがね」
そう、彼は答える。
彼は龍神だ。たぶん、日本で一番有名な龍神だ。
そして、たぶん一番ヘンテコな龍神だ。
だけど、彼はとても優しく温かい。
アタシは彼に問う。
「だけど、どこに行ったって結局は変わらないわ。ツチノコ扱いされるだけよ」
「構わんがね。どうせ我は流浪の身。ツチノコだろうがタツノオトシゴだろうが構やせんのだよ」
「ツチノコやタツノオトシゴがかわいそうだわ。そんな変な龍神に間違われて」
「ふん、なんとでもいえばいい。片手にピストル、懐に花束、唇に火の酒、背中に人生なのだ」
「銃刀法違反よ。あと、花粉アレルギーじゃなかった?ついでに下戸でしょ?背中に人生って、あんた人じゃないから」
「ああ言えばこう言う。無粋だがね。我は行くのだ、自分の道を。止めるなよ、さらば」
そして、彼は店を出ていった……。
アタシはコーヒーの香りが残る中、彼の無事を祈った……。
「こーんな感じでいいかしらね?龍神ドラマ」
「うむ、いいがね。別れの感じがしてよかったぞ」
そう、ガガが言えば、
「脚本がいいざんすよ。ミーが書きましたから」
そう、死神ハーベストが言う。
「わっちも踊り子として出たいねえ」
と、暁姉さんが言えば、
「私はお寺に住むかわいい子供の役で出たいのです」
と、座敷童のお花ちゃんが笑う。
「すべては監督の私の采配です。はい、皆さん、次のシーンにいきますよ」
監督役は黒龍さんだ。
「ライトハボクラガヤルノダー、キャッキャッキャ」
そんな感じで梵さんがうるさい。
喫茶
RE:異界
は、撮影にも使えます![]()
今日のロケは
「月曜日の龍神・さよならガガ」ですよ。
すぐ、戻ってきますけどね![]()
新しい週、元気に参りましょう。
ベンジャミン![]()
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