【イスラム国の攻め方を見る】
これはISIL(イスラム国)のとあるグループが、北バグダッドの政府軍拠点を攻めるところです。
制作はおそらくイスラム国の広報か、取材班ではないかと思われます。
取材班はこういった現場のビデオを撮影して、編集し、仲間内で配っているのでしょう。
KIA MORTERSは韓国第二の自動車メーカーですね。珍しいほうです。
ほとんどはトヨタのランクル系です。
どこからこんなに調達するのかというくらい持っていますね。
イラク軍から奪ったとみられる装甲車。
イラクの国旗がついています。
この方面の攻撃司令官でしょう。
砂漠での攻防を見ていると、陸上戦では欠かせないのがこのブルトーザー。
身を隠すところがないので、まずこうやって小山を作ります。
イスラム国は対戦車砲、つまりバズーカ砲を沢山所持しています。
射程内に、このように盛り土をして、鶴翼に陣取ります。
そしてここからバズーカ砲をどんどん打ち込みます。
鶴翼とは横に薄く広く散らばって包囲するように構える陣形です。
相手から見ると、90度180度に敵がいて、焦点が定まらず、人数が多く見えて威圧感があります。
この陣形は、突進してこられると脆いのですが、拠点を守っているイラク兵は外に出られませんから圧倒的に不利ですね。
砂漠の攻防では、拠点を守る側が圧倒的に不利になることがよくわかります。
だから、どこそこを制圧したといっても、しばらくするとすぐに奪還されるのでしょうね。
TOYOTAは丈夫なのか安いのか、たくさん使われています。
後部の荷台に機関砲を載せて固定して、ブルトーザーで盛り上げた土塀の影からどんどん撃ちこみます。
砂漠では戦車はだめですね。
自動車に機関砲を載せて、高スピードで移動しながら攻めるみたいです。
大きな機関砲です。
バズーカ砲もたくさん持っています。
小さいものから大きなものまで。
ロケットランチャーも持っていました。
ほとんどがアメリカ製でしょう。
もともと銃や武器のほとんどがイラク兵から奪ったもの(つまりアメリカ製)なので、イラク兵を殺害するとすぐに、弾倉を奪います。
だから、湯水のように弾を撃っても弾切れにならないのですね。
そしてこういったビデオをツイッターなどで拡散して、どこどこを制圧したという情報を共有しているわけです。
この攻め方は逆にイラク軍もやっているはずですが、ISILは守備の弱いところをどんどん攻めており、司令官の手腕はイラク軍より勝っている気がします。
さてこういったISILの攻防に対して、空爆で対処するということは、数十万の自動車を、一発数百万のミサイルで攻撃するので、予算的にも高く、殺傷能力が低いですね。
現在のイラク政府軍は戦争に慣れていません。
それに対して、ISILの司令官は、イランイラク戦争や湾岸戦争経験者です。
イスラム国は、徹底していますね
①弱いところを攻める
②石油など利権に絡むところを目標にする
見ていて思うのは、地上戦はイスラム国のほうが残念ながら一枚上です。
(戦時中に大阪の淀川上空から焼夷弾を落とすB29:中央上には大阪城の内堀が見える)
【こういったイスラム国の戦法に効果的な攻めは】
私は、日本の戦時中に行われた焼夷弾のようなものを、地対空ミサイルが届かない上空から投下するのが良いのかなと感じます。
シリアのアサド大統領が反政府軍に対して行っている攻撃に、バレル爆弾というのがあります。
ドラム缶にガソリンや金属片、時には化学兵器を入れて上空から落とすもの、類似する爆弾に樽爆弾というのもあります。
これらは焼夷弾と似ていますが砂漠の上では効果が薄いでしょうね。
焼夷弾のように大量で小さな爆弾でないとダメでしょう。
昔のように戦闘機からの機関砲での攻撃はできません。
地対空ミサイルを持っているから。
相手に武器を盗まれず、被害が少なく、砂漠のゲリラ攻撃を効果的に壊滅させるのは、焼夷弾ではないかと思いながら戦況を見ています。









