【衆議院のサイバー攻撃】
8月に感染した衆議院3議員のPCのウイルス。
犯人は中国の人ですか・・・。
もうこういったモラルの低い話は、うんざりしますね。
たしかに戦後の日本でも、手抜き工事や日本赤軍など先進国から見て恥ずかしいようなことがありました。
日本赤軍は、テルアビブ空港銃乱射事件など今のアルカイーダとどこが違うのかと思うようなテロ活動もやって来たわけです。
アメリカやフランスは、今の日本がこの中国のサイバー攻撃や鉄道事故のようなことをうんざりして見ているような感じで戦後の日本を見ていたのかもしれませんね。
そうはいってもいくらなんでも・・・という感じがするのは私だけでしょうか。
最近連続して起こっているサイバー攻撃を見ていると、コンピューターの仕事をやっている私にしてみれば、なんだかやるせない気持ちになってきます。攻撃者がはっきりとわからないというインターネットの特徴を逆手に取った行動は、中国だけでなく日本やアメリカにもありますが、モラルの低さというしかありません。
衆議院のサーバーを管理していたのはNTTということですが、もちろん色んなウイルス対策を行ってきているとは思います。かばうみたいですが、仕掛ける方が圧倒的に有利なことは確かですから。
どんなふうに入ってきたのでしょうね。私は衆議院のネットワーク構造を知っているわけでもなく、ネットワーク管理者でもありませんが、大体下の画像のような構造になっているはずです。
サーバー機というのは親のコンピューターです。
大きな組織になると、サーバーごとに役割が分担されていて、ホームページが入れてあるサーバー、受信してきたメールが溜まるサーバー(受信メールサーバー、POPサーバーとも言います)、送信したメールが管理されるサーバー(送信メールサーバー、SMTPサーバーとも言います)などがあるのです。そんな色々なサーバーの中に衆議院の人がパソコンに入る(ログインと言います)ときのIDやパスワードを一括で管理しているサーバー機もあります。
①で外部からウイルスが仕込まれた(メールに添付された)メールが入ってきたとします。
ここにあるルーターは皆さんが個人で使っているようなものではなくて数十万円はする強力な機械が使われています。 このルーターや受信メールサーバーには強力なウイルス対策が施されていて、ほとんどのウイルスはここでブロックされて中に入ってこれません。
以前に私は自作のサーバーをこしらえてわざとウイルス対策をしないでどうなるだろうと実験したことがあります。
どうなったと思いますか?
二日目でそのサーバーはウイルスだらけになって、DDOS攻撃というものにもやられてサーバーがパンクしてしまいました。メールもすぐに満杯になっておしまい(笑)
それだけたくさんの悪質な信号がやってくるわけです。
だからこの部分はすごく重要な場所なのですね。
今回はそのウイルス対策を見事に切り抜けて衆議院の受信メールサーバーに入ってきました。
勿論私など相手にならない相当な知識の人間の仕業ですね。
②議員がメールを受信。添付ファイルを開いた人が3人
受信されたウイルスメールは受信メールサーバーに溜まっています。
議員がパソコンでログイン(IDとパスワードを入力してパソコンから議員ネットワークに入ること)すると、自動的に議員のメールだけが受信メールサーバーから議員のパソコンに送り込まれます。ちなみに携帯電話やスマホなどはいつも電源が入っているのですぐにメールが入ってきますよね。
議員は「なんだこりゃ」と思いながらウイルスメールに添付されていたファイルをダブルクリックして開けてしまいました。添付ファイルの名前が怪しければダブルクリックはしなかったでしょう。しかしそれらしい名前になっていたらつい開いてしまうものです。
しかして、ウイルスを議員パソコンにセットするプログラムが動いてハッカーと通信できる環境にセットアップされてしまいます。ここでも市販のウイルスチェックソフトが気づかないようになっていたわけです。
そして次に議員がパソコンを起動してIDとパスワードを入力した時に、キーボードを打ちますが、その時に入力した文字を覚えてしまうソフトがあって、まず議員のIDとパスワードがわかってしまいます。
③IDとパスワードを一括管理するサーバーに侵入
その議員のIDとパスワードがわかればID,パスワードを一括管理されているサーバーに入るのは容易です。ここで一括管理されたデータをごっそり盗んでしまいます。
ごっそり盗むといっても私レベルの人間では不可能なほど難しい事なのですが、それをやってしまうから驚きです。
④送信メールに情報を送る
ウイルスメールに議員が返事を書いたのかもしれません。またはリモートメンテナンスのような状態になったのかもしれません。返事を書いたとしたら盗んだ情報が返信メールにくっついて送られてしまいます。
⑤ハッカーに渡る
送信メールサーバーからハッカーの受信メールサーバーにメールが送られるわけです。
ここまでやるとハッカーから議員のパソコンをあたかも自分のパソコンのようにリモートで操作することも可能になります。しかしそこまでやったかどうかはよくわかりません。
ざっとこんな感じだったろうと思います。
私たちもリモートメンテナンスはよくやります。大阪から茨城の会社のパソコンに入って自由に操作するわけです。パソコンの調子が悪いとかシステムの調子が悪いとか新しいプログラムに帰るとか、そんなことをするわけです。
もちろん黙っては入れません。お助けメールをいただいてその中に経路情報というのが添付されています。
それをダブルクリックして顧客が設定したパスワードを電話で聞いて入力したらやっと入れるわけです。
基本構造としてはそれが出来る情報を手に入れれば自分のものということなのです。
日本はまだまだセキュリティーに対しての意識が低いと感じます。
小さな会社なんかは、ほとんどなにもしていないところも多いです。
セキュリティーを強化するとそれだけ管理費がかかりますし、セキュリティーが出来ている状態は平和で当たり前な状態なので問題意識が薄れるのでしょうね。
それに「私のパソコンにハッカーが入っても盗まれるようなものはありませんよ」なんて言っているひとは結構多いものです。
一番怖いのが、その人のパソコンに入って別の大切なパソコンに容易く入れたり不特定多数にウイルスをばらまいたり、犯罪をその人に押し付けて偽装させたりする事が可能になるので怖いわけです。
パソコンを使っている人は、一応そこまで意識してウイルスが入らないようにしてほしいと思います。