醤油の歴史は大体わかりました。
では、酒の歴史ってどうなんだろう。
え?、酒の歴史調べても酔うわけじゃないからいらないって?
確かに酔わないけど、平安時代ってどんな酒を飲んでいたんだろう、濁り酒?清酒?清酒ってあったのかな、なんかこの辺りはわかっておかないと思って、少しだけ調べてみました。
酒ってみんな飲んでるし、歴史なんかすぐにわかるかと思いきや、実はいつから人は酒を飲み始めて、最初はどうやって酒を造っていたのかは解っていないらしい。
米としての酒は、700年初期の風土記や日本書紀に記録がありますが、どうやって作ったかまではわかりません。
それ以前の記録としては、縄文時代に酒を造っていたと見られる穴が発見されていますが、米から作られた酒ではなかったとあります(米は弥生時代ですもんね)
奈良時代までの酒は、どうもドロッとしていたみたいです。
平安時代の初期は、朝廷もしっかりと機能していて、造酒司(みきのつかさ)という部署を設けてそこで酒を造っていました。
しかし、平安中期になってくると、朝廷の組織が段々と崩れてきて酒を造っていた職人が朝廷では働かなくなってきました。
造酒司(みきのつかさ)だけではないんです、大内裏の崩れた塀でさえ修復しなくなってきて、とうとう平安末期には大内裏が見捨てられて天皇までが外へ出てしまうんです。
天皇は、内裏を見捨てて東隣にあった、今の京都御所に当たる建物に移動したんですね。平安時代といっても最後のほうは組織が無茶苦茶になっています。
造酒司(みきのつかさ)を見捨てて出て行った酒職人は民間で酒を作るようになるのですが、主に寺で酒が作られるようになります。
平安時代って商業が出来上がってないんです。このころに大きな経済力を持てたところは、大寺院になります。荘園や信者からの寄進がものすごかったらしくて、なおかつ、遣唐使などで才能溢れる人材がいて、お坊さんは沢山溢れていたらしい。それに加えて、治外法権みたいなところだったから何でも出来る場所だったようです。
そんななかで僧坊酒(そうぼうしゅ)と呼ばれて、研究・改良された酒が造られて、平安時代では最高級の酒を造っていたみたいです。
この酒は戦国時代まで最高級の酒として造られてきたみたいですが、戦国武将は、平安時代から我が物顔で財力や権力を蓄えてきた大寺院が怖かったのでしょうね、織田信長をはじめとして大寺院の権力を削ぐ為にどんどん破壊して行きました。
けど、秘伝として伝えられて、江戸時代の酒屋などに受け継がれていったそうです。
鎌倉時代や室町時代になって初めて商業が出来上がってきます。そうすると、街中で酒を作る人も増えてきて酒屋が出来てきます。
このころになると、商業の発達に大きな役割を果たしたのが馬借(ばしゃく)といわれる運送屋さんです。
この頃の馬借はただの運送屋さんではありませんよ。物も運びますけど、情報も伝えます。今みたいに電話やインターネットなんか無かったわけですから、旅人や馬借からの情報はすごく貴重なものになります。
各地で酒が作られて、馬借が酒を運んで流通が成り立って行き、商業が活発になります。
けど、酒は作り方さえ覚えればどこの家でも作れたみたいで、鎌倉時代に幕府から酒の規制が出されたことがあったそうです。この頃は十石桶のようなおおきな桶で作られるのではなくて大きめの瓶で酒が作られていました。
その瓶を一つだけ造ってよいとの幕府の政令がでましたがみんな無視して造っていたので、幕府が余分な酒瓶を潰して回ったそうです。鎌倉市だけで潰した酒瓶が30000を越えたというから、どの家も当たり前のように酒を造っていたのでしょうね。
私は昔の話ですぐに酒宴が行われたりするけど、酒ってそんなにあったのかなと疑問に思っていましたが、旨いまずいは別にすると、かなりあったのですね。
日本に来た外国人の酒の印象が面白いですね。
フランシスコザビエルは、
「日本にも酒はあるが一種類しかない、その酒は少量でとっても高い」
ルイスフロイスは、
「わが国では酒は冷やして飲むのに、この国は酒を温めて飲む」
と驚いています。
ちなみに熱燗(あつかん)は、平安時代からあるようです。
【ビール】はどうだったのでしょう、外国では古代エジプト(紀元前3000年)には飲まれていたようですが、日本では江戸末期になって初めて作られるようになったみたいです。
【焼酎】は蒸留酒ということになりますが、この歴史もあいまいです、蒸留機が5世紀頃に作られたので外国ではその頃から焼酎が造られていたのではないかといわれています。
日本では、江戸時代に琉球のほうから伝わってきたと言われています。
【ワイン】も外国は古く、ハムラビ法典には「酔っ払いにはワインを売ってはならない」と法律で決まっていたし、エジプトでは壁画にワインの製造法が描かれているそうです。日本では16世紀にフランシスコザビエルがワインを持ち込んだといわれています。
【ウイスキー】は1200年前後にスコットランドかアイルランドで造られていたそうです。ウイスキーと呼ばれるようになったのは、15世紀の終わり頃だといわれています。日本には1924年といいますから第一次世界大戦の後になります。
室町時代以前の日本には、日本酒か中国の酒しか無かったみたいですね。