小説「帰れぬ心の故郷」--10章-- |         きんぱこ(^^)v  

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東京に行く新幹線に乗り込み、一息着いて考えた。

指定席に乗り込んだが、列車は満員だった。

殆んどはサラリーマンで、黙々と新聞を読みあさるか寝むっているばかりだ。


ギャンブル癖に愛想をつかせた嫁が出ていった。

私は、言い訳ではなくギャンブルを借金返済が目的で始めた。

それに必至になるあまり、ついに人の心まで掛け捨てた。

自業自得。

嫁には何度も連絡を取ったが返事はなかった。

そんな時に、たまたま事件の近くに居合わせて、たまたま拳銃と金を手にした。

これが幸か不幸か、この金で子供に残したいお金を作る夢が叶い、その代わり拳銃所持で警察と何者かに追われる事になった。

占有離脱物横領?
銃刀方違反?

それが頭に残り、警察に渡せずに、持つ羽目になった。

誰かが私を探している。

警察なら一度会っているから、あんな張り込みはおかしい。

東京に着いて、新宿でアパートを探した。

上落合で手頃なアパートがあったので、そこに決めた。

新宿のような都心でも、上落合は静かな住宅街で、夜は庭を歩く猫の足音さえ解りそうなくらいの静寂だった。

(優生・・)

なんであれ子供に残す金は出来た。

しかし、やましい気持ちは収まらない。

(自主しよう・・)

テレビもない静寂の中で、夜が動いた。

翌日、私は水道橋に向かった。

東京メトロの東西線は中野駅から始まっている。

上落合駅はその次だ。

上落合駅から東西線に乗った。

高田馬場で人が沢山乗ってきた。

東京の地下鉄はゆっくり走る。

そして、大阪に比べて料金が安い。

水道橋で降りて、JR添いに南に歩いた。

暫く歩くと、後楽園にたどり着いた。

まずは、近くで黒い鞄を買って、場外馬券売り場に言った。

窓口で、「あの・・高額なんですが・・」と当たり馬券を見せた。

係員が来て、一旦調べた後、「こちらにどうぞ」
と部屋に案内された。

色々聞かれたが、問題なく支払われた。

「気を付けて下さいよ」

JRAは売り場の外に出たら何が起こっても責任は取らない。

私は、その足で秋葉原に向かい、銀行に寄った。

銀行では不審な顔をされたが免許証を見せて、直ぐに納得してくれた。

秋葉原でパソコンとネットに必要な器材を買い、上落合に戻った。

後は、私の気持ちと行いの整理だ。
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