包状奇胎の手術をして、2年経った頃、妊娠をした。
今度は慎重に、、誰にも言わず、しばらく喜ばず。
初期の頃、出血したりして、「あー、またダメかも」とあまり期待しないようにしていた。
生まれるまでは何があるかわからないし。

無事に長男が生まれた。心底かわいいと思った。

子どもは二人欲しいと思っていた。

また2年経った頃妊娠をした。慎重に安静に過ごしていたが、長男を生んだ余裕もあって、4ヶ月に入り、あー、よかった、安定期まであと少し!と油断があったのかな。
ちょっと出血したが、まぁ長男の時も最初の頃出血したしなー、一応病院に行ってみよう。

診察の時に先生の表情に緊張が見てとれる。
エコーに我が子が写っているが何か異常があるのか?わからない。。

「ご主人を呼んでもらえますか?」

何が何だかわからないが、まずいことが起こってる。

夫に泣きながら電話をした。よくわからないけどよくない話と思う。

夫が到着し、診察室に一緒に入る。

「心臓が動いていません、、」

「残念ですが。。」

「もう4ヶ月越えてますのでソウハ手術をします。今からしますか?明日でも構いません。」



夫がそばにいてくれてやはり心強かった。

手術後、看護婦さんに泣きながら聞いてみる。
「男ですか?女ですか?」

「ごめんなさい。言わない決まりになっているの」

あー、無念。。
涙が止まらない。
なんか、、ごめんね。。

やっぱり期待なんかするんじゃなかった。ほら、辛さ倍増だよ。

もう二度と期待しない。
自分の心を守るために、期待しないようになった。

この2年後、長女を妊娠する。私は37歳だった。
最初から出血が続き、
「またダメか」
何にも期待しないようにした。

途中切迫早産で入院したりトラブル続きの妊婦生活、どうにかこうにか無事、生まれた。

子どもが欲しくてたまらなくて授からず、辛い想いをしている人はたくさんいるし、その人たちからすれば贅沢な話なんだろうと思う。

出産っていうのは奇跡の連続で簡単なことではないんだなー。

今でも幸せなことがあると、身構えてしまう。

乳ガンになったとき、実はホッとした自分がいた。夫は優しいし、子どもたちも素直に育っている。夫の事業も成功してちょっと幸せが怖いな、って感じている時だったからかな。
プラマイゼロになった気がして、少し気が楽になった。

これからも幸せを感じる度に身構えてしまうんだろうなぁ。それくらいがいいのかな!

禍福は糾える縄の如し、だな!