以前働いていた貿易会社、7人(役員3人、貿易事務1人、経理1人、営業2人)の小さな会社だった。大手商社から独立して社長が作った会社だ。


営業はできるが経営の仕方がわからず右往左往しているところに私はバイトで入った。
時給もなんとなく決める感じで、就業規則もなかった。
じきに経理の人が出産で辞め、資金繰り、お給料計算、社会保険関係、伝票作成、決算処理と全て一人でやることになった。フルタイムで正社員になった。
給料は12万だった。

もっともらってもいいくらいの働きをしていたと自負していたが、当時会社は儲かってなかったし、夫は大きな会社に勤めていたし、知り合い(仲人さん)だったので言いにくいのとまぁ困ってるわけでもないからいいかー、とずっとそのままだった。


社長が、知り合いの息子さんで頼まれた、と言って40台の男性、Aさんを営業で入れた。フランチャイズで失敗したらしい。
Aさんのお給料は50万。いやでも経理でお給料計算をしなければならないので目につく。優秀な人ならまだしも、まったくもって役立たずでおバカさん。畑違いのところに入ったなら勉強すればいいのにサボってばっかりいる。
会社が少し儲かってボーナスを支給することになった。
Aさんは70万、私は5万。
これは物申したろ、と思い社長に直談判した(当時27歳、生意気だったなぁ)。

自分の働きに対する報酬は自分への評価だ、と思うから、もっともらえないのは私の評価が低いということですか?直球を投げた。
社長は言った。「違うんだ。Aさんは子どもが二人いて学費もかかるし困っているらしいんだ。借金もあるし。。」

・・・そうか、そうやって給料やボーナスを決めるのか。図々しい人だから泣きついたのかもしれないなぁ。まぁ、いい。でもうんざりした。
文句を言ったからか私のお給料が少し上がった。

会社が大きくなり始めた時に経理も一人ではやりきれない量になってきたので人を雇うことになった。
ハローワークに募集をかけよう、とした時に、私が15万でそれ以下で募集かけても来ないだろう、と急に私のお給料が35万になった。20-23万くらいで募集をかけようとしたみたいだ。
新人を22万で雇うことになった。
なんだかバカにされている気がした。
今まで数年頑張ってきたことは何だったのか。。

他の社員は、会社が儲かりだしたので給料倍増になった、と思い素直に喜んでいたが、内情を知っている私としてはハローワークでの人の募集がキッカケだと言うことはわかる。

日本人はお金の話はタブーな雰囲気だし、お給料上げてくれ、なんて口が裂けても言えない。ならば、私は自分のために自分の経験値を上げ、どこにでも通用するようスキルアップしよう!とがむしゃらに仕事に打ち込んだ。ここでの経験は自分の礎になっている。私はどこででもどんな仕事でもこなせる、と自信も持てた。

今考えると社長は会社を維持するのに精一杯で他のことは何も考えられなかったのかな、と思う。全てが行き当たりばったりな感じでハラハラしたが、魅力的な経営者だったため、人が集まり、商売も右肩上がりに増えていった。今思うと優秀なブレーンがいなかったなぁ。

夫の会社もまた、4人(役員2人、事務1人、営業1人)で始めた小さな会社だ。最初はつぶれないように会社を維持するのに必死でお給料も行き当たりばったり。これではいけないと就業規則を作り、裏方の優秀なブレーンになる人も入れた。


自分のお給料のことは何も言えない。くれる、という額をもらうだけだ。
お給料が私の仕事ぶりに見合ったものかどうか、、もし、私の仕事を外注するとしたらいくら払うのか。
税理士さんは、2.5倍払います、と言ってくれた。その評価でなんとなく満足した。そうなんだ、私は認めてもらいたいだけなのかもしれないな、と思う。

お給料の決め方、難しいなぁー(あ、不満を持ってるわけじゃないです。もっとくれたらうれしいけど、笑)。