余りに面白くて、仕事もせずに(←オイ)読み耽っていた本。


哀しいことに、読み終わっちゃいました。


速読の人だったら、3時間くらいで読み終わっちゃうと思います。

(私は、もったいぶって読むから、超遅読)




酔いがさめたら、うちに帰ろう。/鴨志田 穣
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本屋で、何気なしに手に取って、数ページ読んでみたら

もう止まらなくなっちゃって、

結局、買わずにいられませんでした。



この本の著者、鴨志田穣 氏って、

たぶん、みんな知らないよね。


でも、彼の元奥さんは知っているはず。



漫画家の西原理恵子さん です。

離婚したから、元奥さん。




でも私は、サイバラファンでも、なんでもない。



昔、30歳前後の頃、ベトナムを旅した際に

ガイドブックとして参考にした、


「ベトナム乱暴紀行」


という、本がありまして。


これがもー、面白いんだけれどハチャメチャで、

よっぽどのモノ好きじゃなきゃ、買わなさそうな本なんだけれど笑う


その本の中で、著者の「金角」と一緒に旅をしていたのが

戦場カメラマンの銀角こと、カモちゃん(鴨志田穣)だったのでした。



ベトナム乱暴紀行/金角
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これをガイドブックにする男も、相当エキセントリックだけど

(はい。一緒に旅したのは、彼氏でも友達でもない

微妙な関係の男でした。笑)


この本の軌跡を、忠実に辿り、

その中のひとつである、屋台で食べた茹でハマグリが、


「地球の歩き●」とか、一流ガイドブックに載っているどのお店よりも、

一番に美味かった。


100円足らずで買える、「バーバーバー(ベトナムのビール)」と、

汗と一緒に流し込んだその美味さは、


今でも、鮮明に記憶に残っています。



だから私は、サイバラよりも、カモちゃんの方を先に知っていたの。





著者のカモちゃんは、

もうこの世には、いません。


アルコール依存症のあと、腎臓ガンを患い

42歳の若さで、亡くなりました。





アルコール、依存症。



「あれ?あなたもお仲間では?」と声が聞こえそうになるくらい

私の酒好きも有名ですが、


まっっっっったく違う。


正直、ここまで壮絶だとは思いませんでした。


床が一面血の海になるほど、吐血しても

それでも飲まずにいられない人。人たち。





この本は、いちおう「フィクション」となっているけど、

多くの人がレビューで書いているとおりに、

ほぼ自叙伝だと、思います。




笑えない話を、面白おかしく書いて

笑えないと思いつつも、くすりと笑ってしまうんだけれど


最後には、泣かされる。


なんだろう、この、切なすぎる話なのに、

最後に残る、清涼感。


彼の、小説家としての才能がどうとか、そんなレベルの話はどうでもよくて、

これは、魂で綴った作品なんだと、思います。




秋に、映画化されるそうですね。

浅野忠信と、永作博美のキャスティングで。


悪いけど、映画は観たいとは思いません。


この、なんとも言えない読後感を、

大切に、取っておきたいのです。




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