JR/阪神 元町駅 東口 セブンイレブンから山側サンセット通り西向きに徒歩1分
古いビルの2階 ギャラリーARCA 西田です^^
店内靴を脱いで上がる形になっております。備え付けスリッパをご利用ください。
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とうとう27回目の阪神淡路大地震の日が来ました。
あの日は、明け方ふと目が覚めて、もう一度寝よ、って思ったその直後に揺れたんですよね。
もう思い出したくもないですが、たぶんずっと頭の片隅にあの「揺れ」はあるんでしょうね。
家財道具は無事でしたけど、家は全壊でした。
数日前にリフォームしたばかりでした。
我が家の隣の空き地に、家が残骸になってなだれ込んでました。
なだれこんだ家に住んでいた人がいたこと、その人が亡くなったことを後で知りました。
我が家があった地域は、段々になってて、上の方の新築の家すらも地震で倒壊したそうです。
震度7クラスの地震では、家は倒壊するんですね。
倒壊寸前の家からなんとか窓つたいに逃げ出して、外で茫然としてたら、隣にいた女の子が太陽を見上げ
「オレンジ色してる。不吉だね」と。
確かに妙な色の太陽でした。
しばらくして、夫の母親が迎えに来てくれて、一緒に夫の実家へ。
道中、すごくガス臭かったにもかかわらず、あちこちで石油ストーブ炊いてました。寒かったからね。
夫の実家に戻ってから、ガス臭かったあたりが燃え出したことを報道で知りました。
テレビは無情にあちこちの火事、倒壊したビル、道路の様子を流していました。
報道のバラバラというヘリコプターの音がとてもうるさかった。
あの時の報道は、今でも辛すぎて苦しすぎてテレビで流れるたびに消してしまう。
あれやこれやで私は自分の実家に帰ることができて、
震災後はじめての妊婦検診の時、ようやくつながった電車に乗って、元町に行きました。
途中、長田という所を通るのですが、真っ黒で、焼け野原で、まるで戦時中のようで、
誰も口をきかなかったのを覚えています。
誰も、何も言えなかったんです。
サラリーマンの方が、電車の中で立っていた私に、席を譲ってくれました。
「(赤ちゃん)出たらあかんから」
後にも先にも、席を譲られたのはこの時1回限りです。
生き残った意味を、
生かされた意味を
無事だった意味をこの時みんなが思ったはず。
分けるものはなんだったんだろう?
生かされた意味はなんだったんだろう?
あまりにも局地的に起こった災害だったから、大阪や兵庫県でも西や北側はほとんど被害がなく、
その温度差のすさまじさにしばらく自分が被災者であることを言えなかった。
今もそれは感じていて、家に備蓄しましょうとか、防災のために笛を持ちましょうとか言われても実はもうピンとこない。
避難所を確認しましょうとかいろいろいわれてもさてそこまで行けるんだろうか?と自信がない。
何かしておかないとね、と思うけど、運命は誰にもわからず、
何が決め手になるかもわからない。
ただ、確実に命が奪われる人と助かる人に分けられる現実を目の当たりにすると
もう小手先のことでは対応できないのではないか、とすら思えてしまう。
私たちは、正直運が良かったと思う。
自分たちの家はだめだったけど、
両親の家は無事だった。
身を寄せる場所はあったから。
リフォームしたての家だったから、完全倒壊を免れた。
家の下敷きにならずにすんだ。
赤ん坊はまだお腹の中だったから守られた。
いろんな運が重なって、今を生きている。
だから、何がよくて何が悪いかなんて、自分たちにはわからないんだな、といつも思っています。
分けられる瞬間は、いつもあって、
もし仮に今度は自分の番だとしても、それはそれで仕方がないと思うだけなのかもしれないね。
今日は、阪神淡路大震災の日。
亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
誰もがあの時傷つき、苦しみ、その辛さを、被災した人もしなった人も背負っていることをこの27年間で感じてきました。
被災されなかった人も共に傷ついていると感じることができたのは、お店を始めてから思えたこと。
家を失った人は失った人にしか
家族を失った人には失った人にしか
その辛さ苦しみは理解できないもの、と思っていたけれど。
年に1回。
様々な経験を経た人たちが、東公園に集まって灯篭に火をともします。
それはあの日あの時を知っている人も知っていない人にとっても大切な繋がりを感じる一瞬なのかも。
見ず知らずの人ともあの時のことで一瞬繋がれる。
悲しく怖いことだったけれど、その一瞬で寄りそえることは、何よりあたたかなことだな、と思います。
あの日、無性に何か美しいものを見たくなった経験。
かわいいものをいつまでも手にしていたかったあの時の感情。
それが現実となって、アルカという形になったのだろう、と思います。
どうか、アルカの灯を絶やすことなく、ここで燃え続けることを許していただけると嬉しいです。
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