台北の下町・雙連の街角
実家のある北投(ぺいとう)に引っ越す前、台北駅からMRTで二駅のところにある雙連(そうれん)という下町で長く住んでいました。
今は雙連朝市も学問の神様「文昌宮」もガイドブックで紹介されるようになり、観光客、特に日本人が多くなりましたね。
とはいえ、観光地の雰囲気はなく、とても庶民的な下町の雰囲気が色濃く残っています。
夫は成人するまで雙連(そうれん)に住んでいたので、北投よりも知り合いが多く、食べ親しんだ馴染みのお店がたくさんあります。
小さな椀に入った一杯の炒米粉(ビーフン炒め)と肉羹(バーキン)
私たちは帰省するたび、北投(ぺいとう)からわざわざ一杯の炒米粉(ビーフン炒め)と肉羹(バーキン)を食べるためだけに、雙連(そうれん)に出かけることも珍しくありません。

肉羹(肉火庚と書いてあることが多い)は豚肉を細切りにし、魚のすり身でコーティングしたもので、しいたけやタケノコなど細切り野菜が入ったとろみのある甘めのスープです。
和風のようでもありますが、たいていのお店では香菜(シャンツァイ)を無造作に入れてくれるので、やはり台湾の食べ物なんだなと思う一品。
ゴロゴロした豚肉と魚のすり身の旨みが、むごとにじゅわーっと口の中で広がる。
お店によって、豚肉と魚のすり身の分量が違ったり、すり身の味つけ加減がまた違うので、この黄金比率は人それぞれですね。
私たちは違うお店の味を試してみても、いつもこのお店に帰ってくる。
安心する味なのかもしれません。
ここに唐辛子の粉やら黒酢などをその日の気分でお好みで足してみる。
小さな一杯なので、注文して食べ終わるまで、時間にして10分ほどなのに、店を出るときはいつも笑顔になっています。
そんなお店やそんな食べ物が下町の雙連(そうれん)にはたくさんありすぎて、胃袋がいくつあっても足りず、牛になりたいと思います。
香菜(シャンツァイ)の香りが嫌いな方は遠慮なく不要と言ってくださいね。
台湾ではそういうリクエストは言いたい放題がまかりとおります。
お金を払うのだから、自分の好みに合わせてもらうのは当然?はたまた、食に対する貪欲さ?これに自己主張の強い台湾人気質なら大丈夫なのです。
でも、台湾料理から香菜(シャンツァイ)を除くのは、うどんに葱が入っていないくらい違和感を感じるので、もし食わず嫌いなら、ぜひ一度はチャレンジしてみてくださいね。
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