ある夫婦の話。
時々、フェイスブックやインスタグラムでとても幸せそうな夫婦や家族の写真をアップしていた妻。
数年前は夫の愚痴ばかりを言っていたので、その写真を見て、てっきり夫婦のわだかまりも解けて、仲良くできるようになったのだと思っていました。
ところが、彼女の口から衝撃的な事実を聞くことになりました。
「絶対に夫とは仲良くできない。寝室はとっくに別だけど、今は最低限、食事を作るくらいで一緒に食べることはない。仕事を終えて、家に帰るのが嫌で嫌で、スーパーの駐車場でしばらく休憩してから帰る毎日なの。」
では、あの仲睦まじい写真は?と聞くと、子どもたちが時々気を利かせて、たまに行く外食の写真だったらしい。
子どもさんたちが不仲な両親を気遣って、仲を取り持ったり、相談相手になったりしてくれているのだそう。
子は鎹(かすがい)と言うけれど、まさにこういうことなのかと感心しました。
ですが、本当にこのまま仮面夫婦で良いのでしょうか?
彼女に何が不満なの?と聞くと、「自分の言うことがすべて正しいと思っていること。」
---------- それ、うちの台湾人夫も同じですけど。
他には?「すぐにキレること。」
---------- それも、うちの台湾人夫と同じですけど。
それでそれで?「金遣いが粗いこと。」
---------- いやぁ、うちの台湾人夫もいつもではないけど、あるよ~。
何が決定的だったの?「旦那の母が倒れたときに、おろおろするだけで会いにも行かず、何もしなかった。」
---------- これだけはうちの台湾人夫と違うなぁ。実際には会いに行けなかったけど、長男の務めは果たしたし、親を大切に思う気持ちは人一倍強いからね。
彼女曰く、「自分の親も大切にできない人が、他人である嫁に愛情をもって接することができるとは思えない。召使いのように命令ばかり、威張り散らされるのがどうにもこうにも耐えられない。だから、黙って食事だけ作って家のことだけしてる。離婚する気力もないし、もうこのままかな。」とのこと。
私が台湾人夫と結婚する決め手となったのは直感だけでなく、親を大切にしている人柄を知って、私の両親も大切に思ってくれる人だと信頼できたからなんです。だから、彼女の気持ちもわかる。
(以前の記事・ まさかの国際結婚!私が台湾人を夫に選ぶはずはない
・台湾人夫に学ぶ忠孝の精神 )
それと、この年になって思うのが、親孝行の大切さや先祖を敬う気持ちが、いかに自分に影響があるかということです。
周りの方を見ていても、幸せな夫婦生活を送っている方は、必ずと言っていいほど、親孝行でお墓参りもきちんとされています。
これは台湾人の国民性に通じるものがありますね。
話戻って、仮面夫婦を続ける彼女には、
「親の件はもう終わったことだし、離婚をしないと決めているなら、夫婦仲良く笑顔で暮らせる方法を考えよう。自立して、自分の楽しみも持ってるから、あとは二人でいる時間の過ごし方だよ。だいたい王様気取りの男なんて、自尊心の塊なんだから、いつもの素敵な笑顔を旦那さんに向けてあげたら、イチコロよ。おだてて喜ばせているうちに、こっちも心からの笑顔に変わるから!」
(以前の記事 瞬間湯沸器のような台湾人夫の取扱説明書)
そんなことできるはずない!と思わずに、何回かトライしてみてください。
自分自身の心の変化が必ずあるはず。
