香港映画 破・地獄 旅立ちのラストダンス | 國境之南

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若隆景 優勝おめでとう。
 
香港映画 破・地獄 旅立ちのラストダンスを見て来た。

2024年作品
香港の映画祭でいくつもの賞を受賞したし わしの好きな俳優、黃子華が出演してるので見たかったんだけど。
葬儀というテーマが重いし香港の風俗やら死生観やら社会やらを全然わかんないと理解が難しい部分もあるので日本公開はないかと思ってたけど。上映してくれて よかったです。
 
わしも知らなかった事も多いし 台湾と似てて またちょっと違う部分もあったりして興味深かった。
 
最後の方で 急に思ってなかった展開になり そこから何故か涙が止まらず・・・・・。
父と娘 中華文化圏の女性観などもテーマの一部分だったので 女性である自分には特に響く部分あったのかなぁと思ったけど。
この映画見た香港人男性の知人たちも「すごくよかった」と言ってたので もっと普遍的な何かに訴えるものがあったんじゃろう。
 
しかし 個人的にびっくりしたのが道士役の許冠文 マイケル・ホイさん。
わしが香港に住んでる時一擲千金ていうテレビ番組があってホイさんはその司会をしてたんですね。この番組はすごくおもしろかったので毎週見ていた。多分もう20年くらい前・・・・。
久々にこの映画でお姿を拝見したら何かあんまり 変わってないです・・・。
かくしゃくとしてて とても80過ぎには見えん。相変わらずいい声だし。すごいなぁ。
 
以下ちょっとネタバレになるかもしれないけどちょっと難しいと思った部分。
 
最初の方でいきなり墓から古い骨を出してこびりついた毛や残ってる体の組織を取り除いてきれいにする部分があって。
台湾で言う撿骨である。日本ではもう土葬の習慣がないのでびっくりするが台湾ではまだやっています。香港もやってるとは知らんかったが。
土葬にして 何年か知らんが時間が経ってから一旦遺体を墓から出して骨をきれいにする。そういう風習(?)まだあるざんすね。台北ではさすがにやってないと思うが田舎に行くとよく 撿骨 090-XXXXX みたいに電話番号が書いてある張り紙があって。電話するとその業者さんが撿骨してくれるざんす。高雄に住んでた時見かけたわ。この映画見ると香港では葬儀会社が撿骨もやってくれるのかな。
香港では今土葬は6年期限というのが多いらしい。土地がありませんから6年経ったら撿骨して火葬して省スペースで改葬したりするらしいのね。
台湾は田舎ならまだ土地あまってるし期限付き土葬じゃないみたいだけど。いずれにせよ火葬にすることに抵抗がある人もまだいるんじゃろう。火葬にすると遺体の持つパワーみたいなものが弱くなるというような考えがあるらしい。
 
さらに中ほどで 故人の遺体を埋葬するのがどうしても耐え難く防腐処理をして東華義荘に安置するくだりもあったが。
義荘とは 以前は外地で亡くなった華人の遺体を故国へ送るまで一時安置しとくような場所であったらしいが。今でもまだ各地にあって(横浜にもあります)、何か事情があってすぐ埋葬できないご遺体が一時安置されているざんす。日本では火葬しなければならないが香港では火葬にするまでそのまま(何か処理はするんだろうけど)のこともある。
以前書いたかもしれんがマカオのカジノ王、何鴻燊が亡くなった時、風水の先生がその年のうちには埋葬に適した良いお日柄の日がないと言って。良いお日柄が来るまで一年くらい東華義荘に遺体安置していたことがあった。義荘に入る事情は色々あって複雑である。
義荘は台湾では聞いたことなかった。どこかにあるのかもしれんが・・・。
 
東華義荘は普通は映画の撮影などに協力しないが 特別にロケさせてくれたらしい。紅磡の殯儀館(葬儀場のようなもの)も同じ。
その理由はこの映画を見ればわかります。