気になるSTAP細胞成果の去就ー再現の難しさ | ひなたぼっこ主義

気になるSTAP細胞成果の去就ー再現の難しさ

STAP細胞のニュースを初めて見たのは、民放の夜のニュース。

簡単な処理でできる幹細胞で、ネイチャーにも載った?

これが本当ならすごいじゃん!(@_@)と思っていたら

朝にはNHKでも大きく取り上げられて、やっぱりすごいことだったんだ、と。


(ネイチャーは、学術論文が載る多くある科学雑誌の中で、最も権威があるもので

 革新的・センセーショナルな内容のものが載りやすいです)


心配だったのは、他の研究者による追試がうまくいくかどうか。

こういう研究では、論文には書かれていない、細かなノウハウがけっこうモノを言うので。



以前、自分も仕事で研究やってた頃(植物学分野)に

他の研究者によって書かれた論文を読みながら、いろいろな実験をやったのですが

なかなか書かれている通りにはいかないことも多かったです。


もし、論文内で「10mlの細胞が入った液を撹拌する」と書かれていたとしても

ちょっと考えるだけで

試験管に入ったものをボルテックスミキサーで激しく混ぜる、手で持って左右に振る

回すように軽く振る、ビーカーに入れてガラス棒でかき混ぜる、スターラーを使って混ぜる、

スポイトで出し入れしながらそっと混ぜる

...などのやり方を思いつきます。


そういう時は、本人から直接教えてもらうのがいちばんでして

私がやっていた研究でも、他の研究所から習いに来た方に教えたこともありました。


とある植物のとある部位を、酵素液で処理し、とある細胞内小器官を取り出すための手法ですが

使う植物の種類、部位、成長ステージ、事前処理の方法、採集時期や時間帯、

処理液に入れる薬品の種類や濃度、酵素のメーカー、

液を作ってから細胞を処理するまでの時間、処理時間、

遠心機にかける時の回転数や時間、沈殿を撹拌する方法、洗う回数など

1つ1つの手順にはすごくノウハウがあり、

ある程度の手法を確立したとしても

自分でやっても、驚くほどうまくいく時と、まるでうまくいかない時がありました。


結果を書くのは、いちばんうまくいったときのもので

写真を撮るのも、いちばんきれいに見えた視野で。


顕微鏡写真だと、撮影したものの名前や撮影条件などを一緒に写し込むわけにもいかず、

あとで、どの写真がどの条件の時だったのか?と迷うことも多かったです。

もちろん、間違えないように、経験を積むと撮影前に気を付けるようになっていくのですが。



STAP細胞については

今現在、いったん論文を取り下げるという話が出ていて、最終的にどうなるかは不明です。


たしかにうまくいくことが証明され、細かなノウハウが多くの研究者や医療現場に伝わり

多くの病気や怪我の治療、後遺症の軽減などに利用できるようになるとよいのですが(´ー`)