『仙境異聞』の面白さにハマってしまい |      斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

金曜日。梅雨空のなか、佛大のOLC講座でした。

 

  

 

「怪談・心霊・神道」の三回目。

本日は、75分たっぷり使って、篤胤の『仙境異聞』のお話。

 

しかしこれって、面白い。ハマります。読んでいると、頭がくらくらしてくる(笑)

岩波文庫版『仙境異聞』。Twitterで話題になって増刷した版です。

 

 

 

となりの『神秘物語 岩間山人と三尺坊』は、なんと浅野和三郎が「心霊科学研究会」を立ち上げたときに最初に刊行した本の復刻。もちろん八幡書店です。日本における心霊科学の重要な参考書として『仙境異聞』を「現代語訳」したのでした。

 

寅吉の「仙界修行」は、シャーマニズムでいえば、

脱魂型の異界旅行という面もあります。

 

また途中で寅吉に悪霊が乗り移り、寅吉の「体内」で大杉師匠と対決する場面はすごい。これって『エクソシスト』の世界。寅吉って、脱魂と憑霊のふたつを体得していた…。

このとき篤胤は外出中だったので、妻の折瀬が活躍する場面がいいですね。

 

「寅吉をなやませる枉神の来たり候ゆゑと思ひ、折瀬申すやう、恐れ多く候へども、御伺ひ申したき事御座候と申し候へば、誰なるやと御尋ね遊ばさる。平田大角の妻に御座候、先ほどより殊の外御立腹遊ばされ候は、如何の御事に御座候やと申し候へば…」

 

それと篤胤が寅吉に、大杉師匠とコンタクトを取るために書簡をわたし、

さらに自著『霊の真柱』をもたせて、批評を乞うところとか。

 

師匠からは、「三字云々の異体を挙げ洩らしたば其の由を伝ふべしと云はれたり。」という謎の一文も。

 

それと国友一貫斎が寅吉に「仙界」の武器のことを質問するところとか。

まさに「異国襲来」の時代が反映していますね。

これを指摘したのは、三ツ松誠氏の研究。

 

と言う感じで、『仙境異聞』の面白さにハマってしまい、

最後に折口信夫の「評価」の話をするまえで「時間切れ」。

やっぱり75分の講義って短い…。   

 

仙境異聞・勝五郎再生記聞 (岩波文庫)

 

 

続きは次回。来月は『稲生物怪録』の話。

稲生平太郎のことは、じつは『仙境異聞』でも出てくるのでした。

 

 

 

 

 

 

最後の写真は、午前中の綿貫センセの講座から連続して聴いている人の後ろ姿。

川沿いの道からOLCの教室に行けるのでした(笑)