このところ、凝っているのは、木下杢太郎の随筆集。 |      斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」
火曜日から木曜日にかけては、大学での仕事がてんこ盛りでした。

通常の授業と勉強会のほかに、旧専攻での会議があったり、大学の学会の打ち合わせがあったり、院生諸氏の「研究指導」、さらに某大学の学生さんとの面談がはいったり。
そして帰宅後は、深夜まで原稿書いたりと…。

いつも、のほほんと暮らしているように見えますが、僕も、けっこう忙しいときは、忙しいのでした(笑)。なんて、なんだか「言い訳」しているみたいですね。


昨日、今夜と京都は突然大雨となり、雷鳴が轟き渡るという、ものすごい気象現象。
でも最近、雨が降っていなかったので、久しぶりの雨もいいですね。
そして雨のあとは、ぐっと涼しくなってきて、窓をあけるといい風も入ってきます。


今夜、稲光がちらっとだけ撮影できました。山が近いので、稲妻も雄大です。


部屋の窓には、妻が夏にむけて簾をかけてくれて、模様替え。とっても涼しげです。

 
そして忙しいときも、ゆっくりとランチを。いつも行く洋食屋さんの店先とお洒落な看板。
ランチのあとは、コーヒー飲みながら、ちょっとだけ読書。このところ、凝っているのは、木下杢太郎の随筆集。
木下杢太郎随筆集 (講談社文芸文庫)

杢太郎は、明治末年から大正にかけての「耽美派」の詩人。
「屋上庭園」の雑誌を刊行したひとりです。と同時に、彼は医師でもあって、海外にも医学の研究のために留学したりしています。

そんな「留学」のときの海外生活を記したエッセイがいいですね。
たとえば三島由紀夫が「一番美しい紀行文」と絶賛したという「クウバ紀行」。
「クウバ」とは、キューバのこと。1920年代のキューバの「楽園」のような世界がまさに「異国情調」として描かれていくエッセイです。


また彼の「耽美派」の詩も、けっこうお気に入りです。
夜の東京の町に流れてくる新内語りのことを「夜楽」なんて表現します。
江戸情調と「パリ」とが重ねられていく、屋上庭園派の手法です。
それにしても、新しく「好きになる」作家と出会えるのは、うれしいですね。