この前、買い物に出たら、帰りの電車の中で

娘が昔通ってた幼稚園の制服の女の子がいた

元気に座席に座り
辺りを見回すその子に、娘の小さい頃を重ねて、ほっこりしたが

ふと思った
「お母さんはどこ?」

大概、子供の側にいて、視線を向けはしなくても
「心の糸」みたいなのが、ちゃんと付いていて
「やはり、子供の事が頭にあるから親子だな~」なんて、心の中でうなづくが

その子には、それがついてない…

さりげなく見回したが、この子に「心の糸」をつけてる人が居ない!

例えば家から離れた場所へ、通学する子なら定期を、落ちないよう、紐やゴムでつけてたりするし、
何より幼稚園の子が、一人で電車には乗らないはず…

まさか、誰かについて改札くぐってしまった訳ではないだろうし…

心配になってきた

そして、それとなく観察を続けて

「心の糸」は、その子へ、ではなく

その子が伸ばしていると解った

偶然同じ駅で降り、階段を上がり、改札を抜け、方向も一緒だったので、良く見てしまったが

母親とおぼしき女性は、一度も我が子?を振り返らなかった
子供ならよくやる
舗道の段差歩きや、階段遊びで
歩調を変えない母親らしき人と、離れそうになると
一瞬 慌てて

何事もなくついていく

けれど、その一瞬に
「置いていかないで」

その子が全身で叫んでる気がした

やがて近所の保育園に、その子は入って行った

元気そうにその子は挨拶したり、母親らしき人が、嫌々挨拶をして

「やっとうんざりするのが片付いた」

そんな顔をしたのを見た

我が子であるのか、事情があるのか
他人が口をはさめない

けれど、その子が懸命に
「心の糸」を伸ばしていたのが
焼き付いてしまった

父親でもいい、おばあちゃんでも、誰でもいいから…

あの子を思いきり
抱いてやっているだろうか

電車の中で携帯をいじり、一度も見なかったその女性は
「自分だけ不幸」オーラバリバリで

子供は明るく澄んでいる感じだった

綺麗であきらめているのに
「いつか…」
って言ってるみたいで

「どうか強く」と
思うだけ…

虐待も嫌いだが
無関心も嫌いだ

怒鳴るのも、喧嘩も相手に関心が

あるからじゃないかな

静かな親子は
怖かった