木星が蟹座へ移動「家の中の人とも外の人とも手を繋ぐ」 | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。


6/26のAM10:40頃、木星が双子座を抜けて蟹座へ入ります。
これから約1年(2014年の7/16まで)、木星は蟹座に滞在します。
明るく輝く木星は全知全能の神ゼウスになぞらえられ、
「拡大、発展、援助、寛容さ、善意」を象徴します。
木星が通過する場所は、豊かに恵まれてもりもりと「増える」ので、
幸運の天体とも呼ばれます。

木星は約1年をかけて1つの星座を移動するので、
木星の移動は1年単位のテーマの切り替わりを表します。
「風(知性、コミュニケーション、好奇心)」の星座である双子座から
「水(感情、喜怒哀楽、共感)」の星座である蟹座へ。
ホロスコープ全体を見ても10個のうち6個の天体が水の星座に入っていて
一層「水」のテーマが強調されそうです。



蟹座は「家、気持の通じ合う仲間、心安らぐ居場所、帰る場所」を表します。
蟹座の木星は、賑やかに外を遊びまわっていた子供達を
優しくおおらかに受け止めるお母さんが浮かびます。
ケンカしていた兄弟を一瞬で黙らせるみたいな、
でっかくて頼もしいおかんのイメージ。

個性を際立たせて興味の赴くままに
外へ外へと活動範囲を拡げていくことがひと段落して、
周囲の人たちや自分が所属している居場所が視野に入ってきます。
ある程度閉じられた輪の内側が豊かに膨らみ、活気が満ちてきます。

その場のみんなのルールやペースに合わせることが求められるかもしれません。
上の例だと、お家に帰った子供達は食事中は好き勝手に遊べないし、
寝る時間になったら電気を消して静かにしないといけません。
だから、自由が減った!窮屈になった!と感じる人もいるとおもいます。
でもそれは長い目で見れば、これまで頑張った分のクールダウンと
エネルギーの充電ととらえることもできます。
あるいは2014年夏からの獅子座木星の時期に
ドキドキの冒険へ繰り出するための土台固めや仲間探しかもしれません。



蟹座には、内輪のメンバーを優しく守りたい気持ちが、
外側への恐れや排他性、攻撃力となって現れてしまう側面もがあります。
ですが、今の配置は木星が海王星と土星と手を繋ぎ、
大きな正三角形(水のグランドトライン)を作っています。
おどおどしながら敵味方の縄張り争いにこだわるのではなく、
自分を含む味方の境界線そのものを拡げていくような、スケールの大きさを感じます。

「絶対にこの人とは、この人たちとは手を繋がない」
そうさせていた頑なな社会的現実の壁(土星)と
見えない心の壁(海王星)の両方を、
蟹座木星の善意に満ちたゆるさと優しさがほんわりと越えて、
深刻さを笑いとユーモアが包んでいく。
そういう周期になるといいなと思います。