北方謙三『チンギス紀』17巻読み終えました。

全17巻、大長編堂々完結。


結局、このチンギスカンは、支配欲や侵略欲とは程遠い人物に僕は感じた。

チンギスの欲望といえば、戦を楽しみたい!というもの。

その戦う理由すらが自由。

皆殺しにしたいわけではなくて、武人同士の命のやり取りであり、憎しみとはかけ離れた貴い次元のものと感じた。


モンゴルの支配下に入ると税も軽くなり人々は生活しやすくなるという。


最終巻はおだやかであり、チンギスと周囲の人々との交流を描いている。美味しい食事を囲んで、振り返るように、ずっと一緒に旅をしてきた読者もその思い出に浸れます。かなり年月が流れているからみんな老いぼれている。やっと伏線回収といえる答え合わせも、あっさりと。


しかし、やはり戦は終わらない。

平定された版図に、謎の反乱勢力が出現。

待っていましたとばかり、チンギスは戦を求めてるのです。チンギスにとって人生に悔いを残さないためにも、最後の戦いとなります。

何を賭けて戦うか?、この命のやり取りに、その理由が…チンギスらしい。



最後のページまで清々しいほどだ。

こうやって終わるんだ…この物語。

砂塵が舞ったり、穏やかだったり、色んな草原の風景が、読んでいて度々浮かぶ作品でした。


最後もまた草原の景色を楽しめました。



一年半…北方謙三『チンギス紀』全17巻、読み終わりました。


読書離れが叫ばれる今日この頃、実りある時間を楽しめました。ありがとうございました!


では、またあしあと