こんにちは。
大阪府守口市の笑いあふれる教室『ピアノ教室セシリア』、
日本作曲家協議会会員、作曲家・もりやみつよです
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いつも読んで下さって、どうもありがとうございます
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何かよく読まれてる記事らしい(by Google)
ちいかわ「島編・セイレーンと人魚と…」の中に見た『罪と罰』①
シューマン『飛翔』の訳について。伝えるって大変なことなのです。ホンマ誰やねん訳したん。
『天才』について。私の考え。天才は自分を天才とは思っていない。言うのは他人ばかりなりけり
小説と映画では少し違いますが、映画を見てきた私の思ったことなので、そこはご了承下さい![]()
。
人間国宝となった喜久雄。
色々な取材に応じます。
「順風満帆に活躍されここまで来られていかがですか
」
的なインタビュアーの発言に、映画を見ている人々は
「は
どこが順風満帆やねん。
ジェットコースターみたいな人生やろが
」
と思うし、違和感しかないですよね。
いったいこの人たちは、彼の何を見てそう思ったんでしょうか。
人間なら…顔に「ムッ
」とか出るでしょうが…喜久雄は仏さんのように穏やかです。
その後に女性カメラマンが、数枚カットを下さい、と写真を撮ります
。
その後…
「私はあなたの娘です」
「…わかっているよ」
何の表情も変えずに、ただ穏やかに喜久雄は答えます。
初めからわかっていたのでしょう。
お釈迦さんと同じ…すべてを置いて、極みの道へと入ったのですから。悟りへの道か修羅の道かの違いはあれど、相反するものは同じもの…背中合わせ。究極は釈迦も喜久雄も同じアルカイックスマイルなのでしょう。
娘「お父さんを憎んでいます。
でもあなたの芸には引き込まれます」
と、父親としては憎むも、父の芸には尊敬を抱いていたという事が分かります。
神社で『もっと歌舞伎が上手くなるなら、他のものは差し出す』と言っていたのを、ただ一人知っているのが娘でした。
娘の心も修羅でしょう。
日陰の子として育ち、理不尽なこともあったでしょう。
父を憎むことでエネルギーに変えていったのかもしれないし、カメラマンとして成功していけば、父に仕事として会えると頑張ったのかも。
そして恨みつらみを言ってやる
と思っていたでしょうが…父の芸には魅了されたのも事実
。
父の舞台は母が連れて行ってくれたでしょうし、自分が働くようになれば自分でチケットを買っていったことでしょう。
そして、その度に父を憎み、と同時に父の芸の更なる進化を尊敬し。
あ…だから、喜久雄は極道の子として生を受けたのかもしれません。修羅の道です。
極道の跡取りとなっても修羅でしょうし、彼の極めるところまでいく性格上、何に対しても、何になっても修羅の道…そして、その先の…
。
さて…。
映画最後に舞われる『鷺娘』。
人間国宝万菊が最初に舞っていた幻想的な舞。
鷺の精が人間の男に恋をし、逢い、そして最後は責め苦にあうという、単純に言えばそういう話です。
最後は吹雪の中息絶えます。
その後…喜久雄は立ち上がりますが、会場の音も聞こえないのか人もいないのか見えないのか…はたまた本当に別世界にいるのか、中空に光が差し込み、「きれいやなぁ…
」と言って映画は終わります。
話でも、これが人間国宝の喜久雄の最後の舞台らしいので、私は舞台上で喜久雄はしんだのではないだろうか
…と思います。
あの光は見てはいけない光。
天上へ導く光です。
もう満足してしまうくらい美しい光です。
メフィストと契約したファウストが、満足した時に言う言葉(その時に魂をメフィストに渡すという契約)
『時よ止まれ お前は美しい』
それがピッタリだと思います。
会場の静けさは時が止まっていて…
『きれいやなぁ…』
最高の芸をして、狂気の鷺娘で全うしたんやなぁ…と思います。
舞台人は舞台でしぬのが本望でしょう。
もうそこで解き放たれたのだと思います。
万菊がどんなにみすぼらしい場所で最期の時を迎えても満足であったように、喜久雄も『鷺』となってあの光に向かって解放されたのかもです。
トルストイの『戦争と平和』で、ボルコンスキー公爵が戦場で死に至る重傷を負い、愛する人達に見守られながらも、もう生への執着もなく、魅了された光…
。
彼はずっと「死」に思いを馳せていました。
1度目は重傷を負ったものの救われ、その後ナターシャを愛し、そして恋に恋したナターシャに裏切られ、戦場に赴き、戻った時は死への旅路に。
そして大人になったナターシャはボルコンスキー公爵を愛していたのだと気づき、でももう遅く。
ボルコンスキー公爵も、ナターシャを愛していたのだと気づき、ナターシャゆえにこの世に引っ張られているけれど、それももう、終わり…。
彼は頭の中でか、瀕死の幻想の中か、針のようなものでカチャカチャと天への塔を組み立てています。その先の光に、今はもうすべて、安息の心でそこへと憧れます
。
死がのしかかる時、ボルコンスキー公爵はもう一度現実に戻ります。
「そうだ。あれは死だった。
俺は死んだ…。
そして俺は目覚めた。
そうだ、死とは覚醒なのだ」
そして一条の光が差し、今まで身中に拘束されていた力が解き放たれ、もうそこから去ろうとは思わなかった…。
喜久雄もその光に魅了され、肉体を離れ、不死鳥となって覚醒しこの濁世を離れて行ったのでしょう。
では、契約者であるメフィストフェレスが、彼を連れて行ったのでしょうか![]()
『ファウスト』では、めっちゃくちゃな放蕩人生を送ったファウストですが、メフィストフェレスに魂を奪われる前に、昔の恋人・グレートヒェンの魂によって救われます。
喜久雄は芸を極め、もう何もいらない、いらないという心すらないかもしれないので、魂を取られようが何だって構わないでしょうが…娘の言葉によって救われていたかもしれないですね。
少しずつ更新します
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空きは少しありますが、秋くらいまで作曲に時間を割きたいので、ボチボチ…という感じでお願いします。
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