日曜日の昼下がり、
家族がTVを観ていたので、
ちょっと静かになりたかったわたしは、
なんとなく、ベランダに出て
樹々たちを眺め、風を感じ、
そうして座って目を閉じた。。
5月のはじめのころの新緑や爽やかな風は
夏に向かって色も風も濃くなっていっているのを
感じる。。
鳥たちのささやきも、
部屋の中にいるよりも
ずっと身近に感じた。
家族はもうすぐ出かけるという。
その現実を思い出してふっと寂しくなる。
その時、公園から小さな子どもの声が聞こえた。
「うえぇ~~~。゚(゚´Д`゚)゚。 ○○~~」
低めの声で泣きながら、何かを訴えていた。
そのきっかけになった言葉は忘れてしまったけれど、
その子の泣き声で、
わたしの内側で何かがザワザワしはじめた。。

この20年あまり、
わたしはたくさんの自己探求を重ねてきた。。
人生の中で何か問題にぶつかっては、
その「原因」と思われる子どものころのストーリーを追い、
時に過去生までさかのぼった。。
それがタイムライン上に現実に存在した過去生であるのか、
それとも、その時の問題を理解しやすいように
内側の英知から与えられたストーリーなのかは
わからない。
それでもそれは時にとても鮮明で、
そのストーリーたちは、
鮮やかな色彩と、リアルな体感を連れてきた。。
そして、そのストーリーを体感を伴って思い出すことで
その時の問題はとてもとても軽くなったものだった。
~・~・~・~・~
わたしは、「知りたい」という欲求が
とてもとても強い人だった。
特に今日感じた、
何か、馴染みのある感覚。。
懐かしいような、切ないような、
とても遠くから聞こえてくるような、
不思議な感覚。。
そんな感情が起こる理由を知りたかった。
その元になっているストーリーを知りたかった。
そして、今まで、そこにまつわる
幼少期の感情や、
いくつかの過去生も見てきた。
でも、その不思議な感覚はなくならず、
もっともっと深い理由を探し続けていた。
ずっとずっと古い時代に、
とてもとても愛していた人と
永遠の別れをしたような、
深い哀しみ、身をちぎられるような切なさの
はっきりとした本当の理由が知りたかった。
それはきっと、根源的な分離感で、
「本当のじぶん」を思い出す
アンカーなのかも知れないとも思ったりはするけれど、
その考えが、わたしに安心感を与えてくれることはなかった。。

でもね、今日はそれをやめてみようと思った。。
「知りたい」自分をわきに置いて、
ストーリーを追うことをやめて、
何かの概念でじぶんを言い聞かせることもやめて、
寂しさの感覚の中に入ってみた。。
最初は目や頬のあたりで感じていた
「寂しさ」を感じていると、
だんだんともう少し奥を感じはじめた。
それは、胸の真ん中にあるちぎれそうな何かで、
名前を付ければ、「切なさ」みたいなものなのだろう。。
そうして、「寂しさ」のストーリーも追わず、
「切なさ」のストーリーも追わず、
ただただその身体の感覚を見ていると、、、
何かが全身に拡がってゆくのを感じた。。
この何か、馴染みのある感覚。。
懐かしいような、切ないような、
とても遠くから聞こえてくるような、
不思議な感覚。。
「寂しさ」の奥にある「切なさ」の、
さらに奥にあるような
この不思議な感覚。。
「寂しさ」と「切なさ」の茨の奥に
ひっそり眠っているようなこの感覚。。
それはあまりに大きなエネルギーで、
たくさんの茨の隙間からも漏れ出してくるような
そんな感じがした。。
暖かい光のようなその「何か」は、
今はまだ、茨を通してしか現れることが
出来ないけれど、
きっと、いつか、もっとシンプルに
この現れの世界にも姿を見せてくれるのかな。。
今回の人生や、
過去生と呼ばれる人生の
ストーリーを追わないことで
もっともっとシンプルに、
「何か」を感じることができたことが、
今日は、ちょっとうれしかった

その「何か」に名前を付けるとしたら、
きっと、これだろう。。と思う言葉はある。
でも、わたしにとってのその言葉は、
今日感じた感覚そのままで、
その言葉自体に、「寂しさ」と「切なさ」が
覆いかぶさるように一体化してるみたいだった。。
その「何か」の純粋なエネルギーを感じたければ、
「寂しさ」と「切なさ」を取り除けばいいのだろう。。
でも、
今は無理にはがそうとせず、
目的を持たず、
「寂しさ」のような感覚と
「切なさ」と名付けたその感覚と、
その奥にある漏れ出そうとする何かを
そのままで、変えようとせずに見ていようと思う。
そうすることで本当の意味で
溶けてゆくことを知ったから。。
目的のために目的を持たない。
それはとても難しいことだけれど、
それがとても近道だって知ったから・・・。
そうしてそれを知っていると同時に、
たとえ目的が果たされなくても
ずっとなくならないとしてもかまわない。
そう感じることもできるようになったかな。。
わたしの中の茨さん、
わたしはあなたを見てあげるよ・・・





