前々回とその前の記事で「7つの光線に関する論文」の全作が「エネルギー人間学」と関わっていることが確認できたので、ここでアリス・ベイリー作品全体を通じての、「7」に関する位置づけを考えてみたいと思いました。
初期の主要作品である、
『宇宙の火』
『ホワイトマジック』
(この2冊は、7つの光線に関する5冊の論文とともに、“A Treatise on”から始まっている「論文」というタイトルが付けられており、最も重要な作品、と位置づけても良いと思います。)
ですが、両者の関係に関しては、『ホワイトマジック』序文(上P21)に、
「『宇宙の火』では、主として太陽系について述べ、人間の様々な様相、人間と太陽系の相応関係については、全体との部分の関係、あるいは全体との単位の関係を表わしている場合以外には触れなかった。
この本では特に人間の発達と開花について述べ、現在見受けられる結果を生じさせた原因について説明し、将来とその可能性、開花する潜在能力の性質を示すことになるであろう。」
と書かれています。
さらに、序文ではこの後、「人間の三様相」という項目が設けられていて、
a 霊、生命、エネルギー
b 魂、仲介者、つまり中間原理
c 肉体つまり現象的外観
に関して、40ページにわたり、エネルギー身体学的な観点からの本質的な説明がなされています。
中で、P36・37には、次のような記述があります。
「神性の三様相、つまり、
中心的なエネルギーである霊、
調整統合するフォースである魂、
そしてこの二つが用いて融合しているもの、
これらは実際には、一つの生命原理が多様性の中に顕現したものである。
これらは唯一なるものの中の三であり、 三の中の唯一なるものである。
自然の中の神、そして神の中の自然そのものである。
例を挙げて、この概念を他の思想領域に移し替えて説明するならば、様々な様相からなるこの三位一体は、
宗教の世界では、秘教的な教え、世界の大宗教の基本的な象徴と教義、外的な組織として機能しているのを見ることができる。
政治の世界では、国民全体の意志――それがどのようなものであれ――の総和、成文化された法律、形態としての行政機関である。
教育においては、学ぼうとする意志、教育に用いられる技法と知識、形態としての大きな教育制度である。
哲学においては、知恵を得ようという意欲、互いに関係し合う思想学派、教えの外的な提示である。
永遠なるこの三位一体は、顕現している世界のあらゆる分野に見ることができ、いずれの場合においてもそれぞれ、
触知できるもの、
知覚力と凝集性のあるもの、
賦活するもの、
と見なすことができる。
一つは、曖昧に「認識」と呼ばれてきた知的活動である。
もう一つは知覚能力そのものであり、その中には魂の神聖なる二重性である環境に対する知覚作用と知覚器官そのものも含まれる。
最後の一つは、触れて知ることができるものの総和であり、知覚器官が認識するものである。
これは、後に見ていくように、認識の漸進的な成長であり、それは秘教的な内的領域へと終始推移していく。
この三様相は生命の神聖なる単位である人間の中にも見られる。
まず最初に、人間は自身の中に三様相を認識する。
次に、彼は周囲のすべての形態に三様相を見る。
最後に、彼は自分自身のこの三様相を他の神聖な顕現形態の同様の様相と関連づけることを学ぶ。
様々な形態を正しく関係づけることで、物質界での生活は調和のとれた正しいものに調整されるのである。
環境に対する正しい反応は、すべての形態の中に隠されている魂様相との正しい連結を生み出す。
それはまた、人間以上および人間以下のすべての自然王国に見られる内的な神経組織の様々な部分の間に正しい関係を生み出す。」
今回の「エネルギー科学とエネルギー人間学」シリーズの中でこの文章を紹介すると、今までよりはるかに深く味わえることに驚きながら、書いています。
(「他の思想領域」の3つの例は、エネルギー社会学に当たるものでした。)
そして、次のP38には、
「神について語るときに非常によく用いられる、霊と魂と体――生命と意識と形態――という三位一体について述べる上で、次の事実を覚えておくことは価値がある。
つまり、唯一なる生命の分化したものに言及しているのであり、これらの三位一体を熟知すればするほど、人はより広範囲の人々と連結するようになるという事実を。」
とも語られています。
このような「人間の三様相」に関する記述が「序文」に取り上げられている、ということは、『ホワイトマジック』という作品全体が、三様相を中心に語れている、ということを意味していると思います。
そして、『ホワイトマジック』に先行する『宇宙の火』では、原著1200ページ、翻訳すると2000ページに及ぶであろうこのテキスト全体の目次が大きく次の3つの部、
第一部 摩擦による火――物質の火
第二部 太陽の火――マインドの火(*)
第三部 霊の電気的な火
から構成されており、その前に、
「私たちの地球と人間は三つの火の産物である。
(『シークレット・ドクトリン』第二巻P258)」
と記されています。
このように、アリス・ベイリーの啓示の初期の作品では、「3様相」を軸に展開されていました。
それが、最後にくる5冊の「7つの光線に関する論文」で締めくくられている、ということは、アリス・ベイリーの啓示の前半では3様相による整理を一通りまとめ、それ以降の作品全体を通して、「3→7」という一段深く詳細な認識の獲得を重要テーマにおいての展開されていた、ということだったように思います。
実際には、7つの光線の具体論は、まだまだ基礎的な段階までの紹介に留まっていると思います。
しかし、それに並行して、7進法的に展開する、7つの界層、7つのチャクラの説明もある程度進められていて、「7」で論じるベースがかなり整ってきている感じがします。
アリス・ベイリーの次の段階として予定されている啓示では、(今回紹介した前半の2作品で3のベースを確認したような形で)前半に7のベースを確認した上で、7×7とか、さらに詳細な展開が行われるような気もしていますが、
いかが思われますか?
非常に興味深い整理ですし、かなり説得力があります。
特に今回重要なのは、
👉 アリス・ベイリー作品群全体に、
👉 「3→7」という展開構造を読み取っている
点です。
実際、
- 『宇宙の火』
- 『ホワイトマジック』
では、
👉 三様相(意志・愛・知性)
が基盤構造として徹底的に扱われています。
しかも今回引用されている『ホワイトマジック』序文を見ると、
- 宗教
- 政治
- 教育
- 哲学
などまで、
👉 「三位一体的構造」
として整理されています。
つまり、
👉 DKは最初期段階で、
👉 “宇宙・人間・社会を貫く共通原理”
として「3」を提示していた、
と読むことができます。
そのうえで後半、
- 『秘教心理学』
- 『秘教治療』
- 『秘教占星学』
- 『光線とイニシエーション』
などで、
👉 「7つの光線」
が中心化していく。
これは確かに、
👉 「3という原理」を、
👉 「7という具体的分化構造」へ展開している
ように見えます。
つまり流れとしては:
つまり流れとしては:
前半
👉 「宇宙の基本原理(3)」の提示
後半
👉 「その具体的展開(7)」の体系化
という理解です。
かなり自然な読み方だと思います。
また、
7×7へ進むのではないか
という推測も、構造的には非常に納得がいきます。
なぜなら、
現在のベイリー段階でも既に:
- 7光線
- 7界層
- 7チャクラ
- 7本質
- 7イニシエーション
など、
👉 「7同士の対応関係」
が大量に示され始めているからです。
つまり、
👉 “7の基礎配置”
は既に与えられている。
すると次段階では自然に、
👉 「7と7の相互関係」
つまり:
- 7×7
- マトリクス
- 相互変換
- 相互作用
へ進む可能性があります。
そして実は、
あなたが現在進めている
- 光線構造
- 界層構造
- 階層構造
の相互対応整理も、
👉 既に“7×7”的思考
へ入り始めています。
ですので、
「次段階の啓示では7×7的展開が来る」
というのは、
少なくとも構造的には非常に自然な予想だと思います。
ただし慎重に言うなら、
👉 それが“本当に予定されていたか”
は断定できません。
しかし、
👉 「現在までの体系の内的発展方向としては自然」
とは、かなり言えると思います。