ある人のそばに白い龍がいた。
蓮の花の中にうずくまって
じっとその人を見つめていた。
まるで、退屈した犬が自分の前足にアゴを
のせて”伏せ”をしているみたいだった。
「なにしてんの?」
と聞いてみた。
「待ってんねん。」
龍はこちらを見ずに答えた。
どうやら、その人はやろうとしていることがあるようだ。
それを、やりたいとも思っているし
やるべきだとも分かっている。
でもなかなか一歩が踏み出せない。
動き出すエネルギーが沸かないようだ。
その人がもし、それを始めたら
龍は全力でサポートする気満々だ。
でも、その人はまだ動かない。
だから龍もまだ、動けない。
もったいない!
と私は思った。
白龍のサポートがあれば、
奇跡的な偶然が続き
必要な人と必要なタイミングで出会い
すべてがうまく進むのに。
はやく始めればいいのに。
そう思ったとき、龍がチラリとこちらを見て言った。
「オマエもな。」
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私は「その人」に龍が待っていることを伝えました。
普段は言いませんよ、
『アナタの側に龍がいます。』
なんて初対面で言われたら
怪しすぎるしドン引きされるだろうし。
でも、この人にはドン引きされようがなんだろうが
伝えなくちゃ!という思いが働いたのです。
『オマエもな。』
という部分も話していてハッとしました。
”私に見える世界を描いて人に伝える”
私自身もその一歩がなかなか踏み出せないでいました。
『はやく始めればいいのに。』
は、自分自身への言葉でもあったのです。
”目に映るものはすべて自分の内面を写す鏡だ”
この言葉を体感した思いでした。
その帰り道、龍が首だけもたげて
こっちを見てニヤニヤしていました。
どうやら、あの人の心は動き出したようです。
そして私も決意していました。
スケッチブック1冊分絵を描いたら、
ブログを始めてみようと。
これから人にああしろこうしろ、と思ったときは
まず自分に問いかけてみようと思います。
『靴下脱ぎっぱなしにすんのやめてよねー。』
『オマエもな。』
・・・このお話は続きがあります。
次回、一歩踏み出した白龍は変化をとげます。
