与太郎さんの記事を読んで思い出した、
もうひとつの足利美人伝説。
北条時子。
鎌倉幕府の裏番長北条政子の妹で、
足利氏の当主義兼の正室です。
一説によると、
頼朝が最初に見初めて妻に望んだのは
時子のほうだったとか。
でも、気の強い政子は、
自分が都の貴公子と結婚すると決めて、
婚礼の夜に時子と入れ替わり、
自分が妻になったとか。
それは姉妹の父も承知していて、
北条が源氏を立てて天下を取るには
政子のほうがいいだろうと思ったからとか。
それで時子は、足利の豪族に嫁いだとか。
そんな伝説があるそうです。
説の真偽はともかく、
姉政子は頼朝の、
妹時子は足利義兼の正室になりました。
鎌倉幕府と足利氏は縁が深まり、
のちに足利幕府を開く下地となりました。
時子の最期は悲惨で、
夫から浮気を疑われて自害しました。
足利にある時子の菩提寺、法玄寺には
時子の「蛭子伝説」が残っています。
蛭子と聞くと、
イザナギとイザナミの国創を思い出します。
貴人の腹から異形の生き物が生まれる。
むかしばなしに
矮小な意味づけをするのも無粋ですが、
多様な形態の生命が
しかも中には一見忌み嫌われる生命が
貴人の腹から生まれてくる、という話は
なんだか深いな、といつも思います。
春のお彼岸も今日で終わり。
彼岸との窓が閉じると、
このあたりでは
弥生祭の準備が本格的に始まります。
今日はまだ空気がひんやりしますが、
明日は少し暖かくなる予報。
「ちょっとごはん」は
春キャベツの豚バラ丼を予定しています。
日光の花粉も、少し落ち着いてきた模様。
ふらりとお散歩の途中にでも、
遊びに来てくださいませ。
(店主)
