人の言葉と神の言葉… | 空の宇珠 海の渦 

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-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話

 

 

 

 

 

神は人の口を使う…




先日、面白い出来事があった。




業務も終了にさしかかった頃…




ある人が…




普段は一般人が使わない裏口から出ていく。





「誰だろう…?」





そう思っていた…





すると…





ピットの方から作業依頼…





ちょっと手間のかかる作業…





本来なら…




私たちの領分ではないかも知れない。





「4時までに…」




さらに時間制限がある。




「え~」




同僚の方からは怒りの波動…





私はそれに気づきながら…





二つ返事で受け入れた。





私が受け入れたので、作業は私が引き受けた。





合間に邪魔が入り時間が押した。





4時までにという約束だったが…





拭き上げの頃には4時を過ぎていた。





私たちが作業をしていると…





「すみません、そんな所までしてもらって…」




後ろから声がする。





「あっ、いえ、ちょっと遅くなって…」




その声は先ほどの方…




この車の持ち主であった。





その方は私たちに礼を言って店の方へ…




私たちの作業場に…




お客様が来ることはまずない。





「ありがとう…」




その声が聞けたのは私は初めてであった。





いつもは…




営業の方が店の前で見送る。





一生懸命に点検作業をしたピットクルー…




そして、洗車に携わる私たちに…




「ありがとう」の言葉は届かない。





しかし…




無理難題を押しつけられた同僚の耳に…




その声が届いたのである。




勿論、私にも…




私はちょっとうれしかった。




神は人の口を使う…




神様はちゃんと見ている。




そして、時々こうやって…




励ましても下さるのである。





途中、邪魔が入ったのも時間合わせ…




「神様の声やな~」




私はそう言いながら拭き取りを終えた。





同僚の心にも…




神様の声が届いたであろうか…




これもまた…




神のみぞ知るところ…




全ては連動し繋がっている。




分け隔てなど無いのである。
 

 

 

 

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