飼い主さんが亡くなられ、パグ2頭を緊急保護しました。

お家は、いわゆるゴミ屋敷のような状態でした。

私は日々感じていますが【心の状態】と[暮らしの環境]は、決して無関係とは言えないと感じています。

心が追いつかなくなることで、片付けや日々の管理が難しくなり、生活環境が少しずつ崩れてしまう方が多いと感じるからです。

今回はそんな環境になる方が多い現実を社会問題と捉えて皆さんにご報告したいと思います。

今回の状況も、お一人暮らしで周りのサポートもなかったようで、ここまで至るまでに人にもワンコ達にも、もっと早い段階で支援の手が届いていればと感じました。

2頭の保護後、ピープちゃんの方が呼吸状態が悪かったため先に協力病院にて検査をしていただいた所、重度の軟口蓋過長・下垂と鼻腔狭窄と診断されました。

そこで[軟口蓋過長および下垂に対する軟口蓋切除術」と、[鼻腔狭窄に対する鼻腔拡張手術]となりました。

軟口蓋が重度に長く垂れ下がっていたため、気道が狭くなり、呼吸がしづらい状態でした。

そのため、余分な軟口蓋を切除し、空気の通り道を確保する処置していただきく形となりました。

また、ピープちゃんは鼻腔も狭く、鼻からの呼吸が困難な状態であったため、鼻孔を切開して広げ、縫合する鼻腔拡張術となりました。

術後しばらくは、喉や手術部位への刺激を避ける必要があります。

そのため、状態を見ながら、当面はふやかしフードを食べていく形となります。

そしめ、手術は電気メスを使用していただいている為、通常であれば切開部からの出血は最小限に抑えられます。

しかし今回は、手術創とは異なる部位から多量の出血が確認されました。

そのため、止血剤の投与および酸素室での管理を行い、全身状態を優先して処置していただきました。


術前の検査の血液凝固検査では異常は認められていなかったため、血が止まりにくい体質や凝固異常による出血の可能性は低いと考えられます。

今回の出血は、保護時に喉や気道周辺の腫れが非常に強かったことから、麻酔時の気管挿管による刺激が影響した可能性があるとの事でした。

術後の血液検査と今後の方針として翌朝の血液検査では、貧血を示す数値が術前の約3分の2程度まで低下していました。

避妊手術については、すぐに行うのではなく、まずは栄養状態や体力の回復を優先し、少なくとも1か月程度は経過を見たうえで再検討することが望ましいとの事でした。

ティニー君の方もしっかりケアしていきます。

ピープちゃんとティニー君の応援宜しくお願い致します。