庇護者
この世に生まれ落ちた時、
父や母や、
そのほか、
自分を守り育ててくれる存在がなかったら
私たちは、
長くは生きることはできなかった。
大人になるにつれ、
一人でなんでもできるようになって
守り導く人は必要なくなった
はず。
でも、
実際はそうでもなく。
あなたの中の
かつて
父や母や、
あなたを慈しみ育て導いてくれた人が
座っていた席に
今、
誰を座らせているだろう?
あなたの気持ちより、
あなたの意見より、
その席に座っている人の発言を
重要視してはいないかな?
私は、
その席に幾人かの人を
変わる変わる
座らせていたことに気づいて
それを止めようと思った。
その席は、
もう必要ないって。
でもでも、
その席は、
消えて無くなることはない、
と改めて気づいた。
私を守り導く存在が座る席、
それは永遠に用意され続けていた。
それは、
決して要らない席ではなくて、
そこには、
もう一人の自分を
座らせないといけなかったんだ。
私が私を守り、
私が私の声を聞く。
それって孤独じゃない?
それって他人に
頼ってはいけないってこと?
いやいや、違うよ。
その席に自分を座らせた上で
他の人に
頼り、甘え、共に生きていく。
別に稼げなくたって
何にもできなくても、
誰かに助けてもらいっぱなしでも、
全然良い。
ただ、
あなたの本当の声を聞けるのは
あなたしかいない。
その声を、
他の人の声で
かき消してはいけないよ。
