今月のお題は『プレゼントにまつわる思い出』です。
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今から10年以上前。20代前半のクリスマス。
仲の良い友人数名と過ごす約束をしていた私は、ちょっと気を利かせて、彼女達のサンタクロースになろうとプレゼントを用意した。
おしゃれなあの子にはマフラー、セクシーなあの子にはガーターベルト、インテリアが好きなあの子には花瓶、フォトフレーム……。友人の顔を思い浮かべながらお店を巡りプレゼントを選ぶのは、非常に楽しい時間だった。
そのショッピングビルでは、お買い上げ金額ごとに抽選のチャンス!という年末恒例の福引があった。昔ながらの、ハズレだと赤玉が出てくる、例のアレである。
友人へのプレゼント購入により数回の抽選チャンスを有していた私は、特に気負うことなく列に並び、ハンドルを回した。
ポトリ。
福引から出てきたのキャンタマ
……ではなく、金色の玉だった。
カランカランカランという鐘の音とともに響き渡る女性係員の歓声。
「おめでとうございま~す!!特賞です!!」
見事、長崎ハウステンボス3泊4日ツアーを当てた。
無欲の勝利とでも言おうか。せっかくなので、これは母へのクリスマスプレゼントとした。
クリスマス当日。
全員ミニスカサンタの衣装を身につけて集合した私達の姿は、道行く人々へ微笑みをプレゼントできただろうか。もしくは苦笑。あるいは嘲笑。
いつものダイナーでみんなにプレゼントを渡し、代わりに私は友人の笑顔と楽しい時間というプレゼントを受け取った。
テンションが上がってテキーラショットを飲みまくってべろべろに酔っ払った友人は、二軒目に行った居酒屋の堀りごたつの中で眠り、ミニスカートから赤いパンツ丸見えの状態でストレートロングヘアにべったり寝ゲロ、それを見て一気にシラフに戻った私達はミニスカサンタの姿で雑巾を持って掘りごたつの中を掃除させられるという、10年以上経った今でも語られるとびきりのネタをプレゼントしてくれた。
みんなにプレゼントをあげるつもりが、私自身が非常に大きなプレゼントをもらった。
情けは人のためならず。
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