「一生を賭けられる仕事」「家庭も大事にしながら、自分らしく働ける仕事」「5年後、10年後の自分はどうなってる?」
子供を産んでから、そんな女性誌の特集に目が留まるようになった。

入社3年目にして異動後1年で長女を妊娠、出産。それまで10日に一度は深夜早朝勤務当番があり、休日も仕事相手の都合でつぶれること多々。おまけに別の会社に勤める夫とは別居。子持ちでこんな仕事無理!と、せめて家族一緒に住めるよう本社の内勤職場に異動させてもらった。帰りは遅いが残業なし、週休2日確保。
しかし、現在の部署にこの先ずっといられるわけではない。これから仕事を覚えようというときに妊娠し、年だけとって残るのは新人並みのキャリアだけ。バリバリ活躍している同期や後輩に混じって自分もまた原稿が書けるのか。5年後の自分なんてとても想像できなかった。

次女を出産した2年前から、私は自分の拠りどころを探し始めた。自分には資格も特技もない、何か新しく自分の「核」となるものを見つけたい。最初は趣味でも、それが仕事にできるかもしれない。
そうと決まれば早速行動。社労士や簿記資格の資料を請求、かと思えば整体やベビーマッサージ、キネシオロジーにレイキ体験、女性性の開花セミナー受講と、脈絡もなく、文字通り「迷走」していた。しかしそのいずれにも一歩踏み出すには至らず、そのくせ「私らしい仕事はどこかにあるはず!」とあてもなく自分探しを続けていた。

ゴールは突然現れた。
昨年の夏、愛読していた『SoL』でゲストライターをやらないか、とレギュラーライターのナオトさんから声をかけていただいた。憧れの才女たちの仲間に入ることができ、天にも昇る心地だった。さらに、市内の主婦ネットワークで、会員向けインタビューライターへの採用が決定。出産前の仕事がこんなところで生きるとは思ってもみなかった。その記事はありがたいことに方々で評判がよく、そこで新たな人のつながりもできた。

結局、逃げていた「書く」仕事に戻ってきたのだ。ぐるぐる回ったあげく、スタートに戻っただけじゃないか。
確かに、戻ってきた場所は同じ、何も成長していないかもしれない。でも、その迷走期間でいろんな世界を垣間見ることができ、たくさんの友人を得た。その出会いという財産をパワーに、私はまた歩いていける。前に踏み出せる。こういうのも、ありじゃない?

相変わらず、5年後の自分は想像つかないし、「書く」ことで本当にこの先やっていけるのかもわからない。でも先のことはその時考えよう。今は、自分が面白いと思ったことに、どんどんチャレンジしていきたい。

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◆ゲストライター:ズバーン

ズバーン

6歳と2歳の娘を持つワーキングマザー。 某マスコミ勤務。
子供がいたってキレイでいたい!とおしゃれな母を目指しつつも、6歳年上のオタク夫に感化され、腐女子への道まっしぐら。 流行のJ-POPやバラエティにはついていけず、アニメの話になると目が輝き、ポケモンの映画で涙する。趣味は昼休み中のデパート通い。