今月のお題は『お一人様の時間の過ごし方』です。

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主人が発する言葉の中でも、とりわけ好きな言葉がある。
「来週、飲み会あるから」

YES!YES!!YeeeeS!!!
もう、どんどん!!行きなさい!!
来週と言わず、明日も明後日も、ずっと飲み会でもいいよう。

一人暮らしの頃は、いつでも「お一人様」だった。
幸い、私は一人でいることも出かけることも苦にしない性質だったため、好きなときに好きなことをして好きなところへ行くことができた。
一人お茶や一人ゴハンのみならず、夜中にふと思い立ち、自転車に乗ってクラブに行き、明け方、キャバクラ帰りの男性の与太話を隣に聞きながら一人でラーメンすすって帰ったこともある。

結婚して、生活の基本単位が「二人」になると、なかなかそうもいかない。
もちろん、事前に「この日は予定を入れます」と言えば快諾してくれるが、その当日、今、この瞬間、瞬発力と爆発力を持って「あ、出かけたい」と湧き上がる情熱は、どうにも持て余してしまう。「ちょっと行ってくる」と出かけられるのは、せいぜい徒歩圏内のスーパーが関の山。家族の顔色を伺って出かけるなんて、学生の頃に戻ったようだ。

しかし、その家族が不在となれば、限られた時間内、自由に過ごすことができる。
う~ん、どうやって過ごそう。まつげパーマかけて、ワキの永久脱毛行こっかな。この前雑誌でチェックしたバッグ、店頭に置いてあるかな。私は見たかったけど、主人は興味を持たなかった映画でも見に行こうかな。など、途端にウキウキしてくる。

でも、これは独身の頃に過ごしたような一人の時間を過ごすウキウキではない。女の部分を刺激するウキウキだ。
それに、あの頃の「お一人様の時間」は突発的な欲望を昇華させる楽しさがあった。今の「お一人様の時間」は、提供された時間に予定をあてはめる、ゆとりのある楽しみ方だ。狭いテリトリーの中、随分とアクシデントの少ない楽しみ方をするようになった。

ばっちりあがったまつげにウキウキしながら帰宅すると、一次会だけ参加したのであろう主人が、暖かい部屋でゲームをしながら待っていた。

「おかえり~」
「二人で食べようと思ってケーキ買ってきたんだよ」
「じゃ、ぼくお茶入れるね」

楽しいお一人様時間は、案外短い。
でも、お一人様時間は、もっと楽しいお二人様時間のための準備時間なのかもしれない。

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