今月のお題は『結婚していなかった自分を想像する』です。

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1つ諦めた夢。
海外青年協力隊員になりたかった。

夢と体力が溢れていたあの頃、開発途上国でキラキラ笑顔の子どもたちに囲まれて、自分の夢と理想のために働きたかった。
そして、同種の夢を持つ男たちと恋に落ち、星空の下、一晩中酒を飲みながら熱く語り合いたかった。
そんな、たくさんの恋の中から、一番愛し合った男の子どもを産んで、自由に育ててみたかった。

お金なんかなくてもいい。将来に対する確約なんかなくてもいい。自分の理想のために邁進できるのならば、それが最高の贅沢だと、微塵も疑わずに思っていた。

時は移り、今、私は夢とはまったく正反対の(むしろ当時嫌悪していた種類の)安逸な生活をしている。

しかし、だからこそ気づいたこともある。
近い将来、肩にのしかかってくるであろう老親の介護。
日々実感する体力の衰え。
自分の子ども達の将来に対する不安。
何よりも、夢を食べるだけでは生きてなどいけないという厳しい現実。

けれど、足元に転がる数々の問題を見ずに、空高くばかりを見上げていたあの頃の自分はどんなに輝いていただろうと、時々懐かしく愛しく思い出す。

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