LIAR GAME (1) (ヤングジャンプ・コミックス)/甲斐谷 忍

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精神性の強さを試されるときとは、どんな状況でしょう。
普遍的に繰り返され、感情のゆらぎもなく過ごすことができるのが、日常。だとしたら、非日常においてこそ、その人の本質が問われるのではないでしょうか。

自慢じゃないけど、私は非常事態にとても弱い。即テンパる。
想定外の事態が起きるとあわてふためき、冷静な判断ができなくなってしまう。普段なら簡単に思いつくようなことも気持ちいいくらいすっぽりと抜けてしまいます。

ある日、バカがつくほど正直者の女子大生ナオのもとに、一通の招待状が届きます。それは一億円を奪い合う『LIAR GAME』の招待状。勝てば一億円を手にすることができますが、負ければ一億円の借金を背負うことになるゲーム。何も知らずに包みを開けたが最後、強制的にゲームに参加させられてしまうナオ。

『LIAR GAME』とは、和訳すると『嘘つきゲーム』

日常的に「山咲千里とTRFのボーカルは姉妹」「いいとも生放送中にタモリのカツラがずれた」など、周囲の人に小さな嘘をついてはニヤニヤしている私ですが、そんな嘘つきゲームの招待状がきたら、もれなくテンパる。
現実感のない金額と目先の欲にくらくらして、絶対足元をすくわれてしまうタイプ。自分のことではありますが、残念ながら借金を背負う運命になると断言できます。

主人公ナオも、自分一人ではどうしようもならない、と天才詐欺師・アキヤマの助けを借り、ゲームに挑むことになります。
アキヤマの、ゲームに参加しているプレイヤーのみならず、読者をも騙す見事な心理戦と頭脳トリックに、誰しもがぐいぐいページを読み進めることができるでしょう。

あまりにも非日常的な設定ですが、だからこそ、人間の本質である、欲、本能、恐怖などの感情がむき出しになり、頭脳のみならず、精神力が試されます。

この『LIAR GAME』はドラマ化されたので、ご存知の方も多いかとは思いますが、原作はルール設定などがさらに細かく説明されていますし、ラストも違います。ドラマとは一味違った楽しみ方ができるので、是非読んでみてください。


同じように精神力の強さと頭脳戦が繰り広げられるマンガとして、福本伸行の『賭博黙示録カイジ』もおすすめしたかったのですが、絵がね……ちょっと……あまりにも特殊すぎて女性にとっては「ざわ……ざわ……」となるかもしれません。
しかし、内容はマンガとは思えないほど、巧妙な心理戦の連続、『LIAR GAME』よりもさらに人間の醜悪な本質に迫っており、一度読み始めると、途中でやめることができない麻薬のような作品です。よろしければ、こちらもどうぞ!

カイジ―賭博黙示録 (1) (ヤンマガKC (608))/福本 伸行

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Written by cheeco