娘がまた夢中で本にかじりついている。
先日図書館から自分で選んで借りてきた本だ。
しばらくして、ふと顔を上げ無垢な表情でこう聞いた。
「ママ~、マスターベーションって何?」

ブハッ!! 
いつでもオープンな親子関係を築きたいと思い隠し事はしないよう心がけているアタシでもさすがに絶句。

一体どんな本を借りてきているのかと見てみると
可愛らしい水色の表紙には「ピリオド」と書かれていた。

まぁ、要するに性教育の本である。
アタシは性教育を小さなうちからするのは賛成派だが
いわゆる「洋モノ」の性教育の為、ちと中身がエグイ。

赤ちゃんの出来る仕組みからの流れでセックスの図解つき。
いるか?必要か?これ。
「マスターベーション」という単語も、
自慰行為自体が理解出来ないとわからないだろう。
8才で自慰行為を理解されても困る。
よって、質問の適切な答えが見つからず
「よく……わからないなぁ……ママも」とお茶を濁した。

さて「ピリオド」とは英語圏の女の子が使う
「生理」のことらしい。
ピリオドには終止符の意味以外に、
区切りや周期なんて意味があるからだとか。

日本の女の子はどうだろうか?
「アタシ今日はアレの日だから~」これが多数派か。
もしくはストレートに生理なのよね~と言うか。
しかし男子がそばにいる場合かなりコレは言いにくい。
ちょっと捻ってメンス、古風に旗日なんてのも……ないか。

その点「アタシ今日はピリオドなの」っていうのは
使いやすいかもしれない。
そばにいる男子にも気づかれない上、
なにやらオシャレな雰囲気も醸し出している。

更年期クラスの女性が「今日ピリオドでぇ」と言うのは
どうしても「今回が本当にピリオドだったりして」
などと毒ジョークを吐きたくなる衝動に駆られるので
あまりオススメしないのだが若い女の子が使う言葉としてはとてもいいのではないだろうか。

娘も「アタシも生理が始まったらピリオドって呼ぼう♪」
少し暗いイメージの生理が明るくなったようだ。

「それは、いいね」
優しく話を合わせた母の胸の内は
(マスターベーションについてツッコまれなくて良かった……)
ホッと胸を撫で下ろしているのだった。