エネルギッシュ、といわれるタイプの男がいる。

総じて、ある程度の年齢を重ね、家庭を持ち、
社会では要職についたり独立したりと
仕事をバリバリこなしている。
若い男にはない、経験や知識に裏付けられた自信に満ち、
何かに全身全霊エネルギーを注ぎこみ
その結果から得られる充足感によりさらに輝きを増す。
仮に疲れたとしても、それは肉体的な疲れであって
精神的には非常に充実している。
その人のビジュアル如何においては、
愛人の一人や二人いるかもしれない。
そんな雰囲気のある男。

私の中でのイメージは、
エネルギッシュな男=佐藤浩市そのもの。

CMよろしく、
佐藤浩市が運転する高級セダンの助手席に座る私。
「さっきの部長、素敵でした」なんて
ちょっぴり頬を赤らませながら、商談後の佐藤浩市を褒め
佐藤浩市もまんざらでもない、なんて表情浮かべたりして
二人揃って、ふふと照れ笑いなんてしてみる。
そんなことを想像してニヤニヤする。

しかし、現実に秘書をやっていた頃は、
死臭漂う上司が運転する白の古いセダンの助手席に座る私。
「さっきのトンカツうまかったッスねー」なんて
ぽっこりお腹をさすりながら、上司の奢りのランチを褒め
上司も脂でテカテカした表情浮かべたりして
二人揃って、ブフーと鼻の穴から煙草の煙を噴き出す。
言うまでもなく、私の上司はエネルギッシュではなく
アブラギッシュなタイプだった。


大いなる偏見をもって言うが、
エネルギッシュな男には、女の姿がちらつくと思う。
エネルギッシュな男は、非常に魅力的なのだ。
それを女が放っておくわけがない。
そもそも女性は、より強いオスの種を残したいという本能を持つ。
精力的な男性を求めるのは女のSAGA佐賀、じゃなかった、性だ。
決して不倫を励行しているわけではない。
エネルギッシュな男性を見て
「素敵だな」と思って股間をじゅんとしたりするくらいは
不貞にあたらないだろう。
エネルギッシュな男性を目の当たりにすることによって
自身も何かに打ち込もうとする糧になるかもしれない。
エネルギッシュな人というのは、
周囲にもエネルギーを与える存在になりうる。


最近では、エネルギッシュな女性も増えている。
働きながら何かを学んだり、
向上心を持ち、精力的に自己研鑽に励んでいる。
背景には、彼女達の自意識の変化のみならず、
それを可能にさせる環境が整ってきたことも関係あるだろう。
一生懸命に何かを成し遂げようとエネルギーを注ぐ彼女達の姿は
外見だけでなく、内面から溢れ出る輝きで美しく光っている。

ただ、エネルギッシュに動く女性を見て
多くの男性が股間をぎゅんとさせたりする時代は
いまだ来ないのが寂しいところである。