便宜上、放送通信などに関するネタもこのカテゴリーに入れます。
そもそも電子工作関連への興味は、ここから始まったのではないかと記憶している。夜中にニッポン放送とラジオ関東(当時)の間に何か聞こえたのがきっかけで(北海道放送だった)、「新聞の番組表に乗っていない放送を聞いてみる」ということにはまり、まず国内の中波放送をたくさん受信してみることが発端だった。
同じ番組を、ニッポン放送より朝日放送の方が30分早く放送するとか、野球中継が長引いて放送中止になってしまった日は中国放送で聞くとか、実用面から入ったのだが、次第にその局でしか放送しない番組に居着くようになり、とべヤンのバインダーもらったりした。遠距離からのはがきだと結構目に付きやすいらしく、「こんな遠くから聞いてくれてるんですねえ」なんて感じで読まれたりすることがよくあった。
ただ、今と違ってダイヤル式の、バリコン直接回す完全なアナログチューニングが主流だったので9kHz間隔を制覇するのはかなり困難を極めた。1109kHzと1116kHzを識別するなんて至難の業だ。青森放送はニッポン放送がかぶるし、KBS京都は文化放送がかぶるのでこれもなかなか受信できない。中部日本放送は、統一革命党の声で完全にかき消される、沖縄の局はそもそも空中線電力が低い上に遠すぎるなどで、結局民放48局(当時)全局受信はかなわなかった。
後にICF-2001を入手したが、あれは画期的だった。PLLシンセサイザーで、テンキーで周波数打ち込めばよかったから、かなり楽になった。ただ、ソフトの完成度が今ひとつで、フリーズしたりする頻度がだんだん高くなり、それほど長持ちしなかった。基本性能も今の製品に比べるとまだまだで、フェージングに悩まされたものだった。
今は性能がかなり上がり、ポケットサイズのものでも昔の据え置き機並みに受信できる。ただ、当時と大きく違うのが周囲の環境。デジタル機器が増えたので、家中のものがノイズ源となり得る。前は蛍光灯を消しさえすればノイズは取れたが、見回すとパソコン、ビデオレコーダー、スイッチングACアダプタ(ものによってはかなりノイズを吐く)、LED電球(これもメーカーによってはかなりひどい)。電車に乗っても、VVVFインバーターは盛大なノイズ源で、とてもじゃないが中波なんて聞けたものでない。
ということでradikoが出現したわけだが、サービスエリアの関係上その地域の局しか聴けない仕様になっている。あれ、非常にたちが悪い。そりゃあ、放送免許やサービスエリアの概念や趣旨はわかっているが、域外の局をわざと聞かせないようにしていることがどうも納得いかん。電波はエリアを越えて飛んでいくのだから、そちらを規制しないでradikoだけ規制するのって何でだろう。テレビも同じね。アナログ時代はCATVで隣接地域の地上波局を配信していたのに、放送がデジタル化したとたんに配信やめちゃったなんてのが多い。そして、CATV局によって対応がまちまちなのも何だかな。たとえばJCNマイテレビはテレビ埼玉とテレビ神奈川を配信しているのに、JCN船橋習志野はテレビ神奈川を配信していない。不公平だ。以前、いちかわケーブルネットワーク(現:JCN市川)は群馬テレビを配信していたのに(これには恐れ入った)、当然これもやめてしまった。
技術的にも制度的にも、昔は良かったなぁ。