耳の聴こえない絵描き
ソルト/Shiori Ueda
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この本は、前の持ち主さんが気になったところなどにチェックを入れていました。
そのチェックを入れてある部分がわりとわたしにも刺さるところが多くて面白いです。
その中で、このページのチェックが入っているところ
『他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。ふりかけるときに、自分にも数滴はかかる。』
これを見て思い出すことばがありました。
ブッダの教えを記した経典のひとつ「ダンマパダ」の一節
『花の香りは風に逆らっては進んでいかない。センダン(※香木の一種)もタガラの花もジャスミンもみなそうである。しかし徳のある人々の香りは風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る。』
(ブッダの 真理のことば 感興のことば 中村元 訳)
こどもの時、何度も何度も言われてきた言葉があります。
「仏さまは良い香りを好まれて、良い香りによってお腹を満たされている(=満足されている)ので、お線香をあげるとたいへん喜ばれますよ」
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今になって、「良い香り」は「良い行ない」のことなんだろうかとハッとする。
自分で「よし、良い行ないをしよう!」と思って、そうできるかは……難しい気がします。
しようと思ってするのは「良い行ない」とは違うんだろうなあ。
正しくあろうとするのは難しいけれど、
せめて間違ったことをしないようには努力できるので、
悪いにおいのする人間にはならないようにありたいなと、思う。
そういえば、「同じにおいがする」って言うもんね。
2026.7.2

