第一章〜第二章
第三章:覚醒とは、人生を静かに組み替える力
〜運命の糸をほどき、人生を静かに編み直す〜
■ 覚醒は、日常に紛れた軌道修正として始まる
覚醒は、ドラマチックな出来事として訪れるわけではありません。
多くの場合、日常の中の小さな変化として現れます。
それはしばしば、人間関係の違和感として表面化します。
何度も似たような問題を繰り返す。
どうしても同じところでつまずく。
その繰り返しが続くとき、
それは軌道修正のサインであることがあります。
そうすると
本当の自分・・・純粋な自分自身が分からなくなってしまう。
では、本当の自分とはなんなのか?
そこに至るまでにも時間がかかると思います。
だいたい対人問題として出てくることはよくあります。
それは、あなたが本当の自分に戻るために、
だれかが悪役を引き受けてくれるような出会いだったのかもしれません。
全てがそうだとは思いませんよ。
人間もいろいろですから、出会わなくて良かったような出会いだってあります。
それで理不尽なことも起きたりはしますから。
しかし、身近で起きる人間関係の問題やうまくいかないような出来事が続いたり、
人生の中で何度も似たような問題・苦悩のパターンを繰り返しているのなら、それは
『本当の自分へと還るための軌道修正』のサインだったりします
覚醒というのは、
そういうプロセスで起きる『気づき』なのです。
■いい人という人生脚本が、静かに限界を迎える時
例えば、
嫌だけど我慢していたことが、
もう我慢できなくなる。
「いい人」という人生脚本を生きてきた人ほど、
自分が何を嫌だと感じているのか、
わからなくなっていることがあります。
《本当は嫌だけど》嫌だと言ったら
周りに嫌な思いをさせてしまうのではないか?
場の空気を壊してしまうから我慢しよう・・・
(嫌われたくないし)
そんな繰り返しがやがて、優しくて人当たりの良さそうないい人という役割を作り上げていきます。
その積み重ねが、
無意識の役割を作り上げていきます。
★
周りに嫌な思いをさせないのも、
場の空気を壊さないようになるのも
それが自然とそうなっているのが、
その人の本来のあり方からで、緊張や力みや無理のない自分とその環境で起きる事あれば全く問題になりません。
★
しかし、いい人を無意識に演じていた人は
本当に自分が嫌な事すら封印してしまうため
嫌いなものがなんだったか分からなくなってしまう。
我慢していることにも気づいていなければ、力んでいることも、
何に我慢しているのかもわからなくなってしまうことも。
そして、緊張や力みを伴う場合、やがて心と体に負荷がかかります。
この違い、わかりますか?
後者はやがてストレスが溜まって体を壊します。
人生がうまくいかないし、
充足感を感じることは少ないでしょう。
何をしたら楽しいのかも分からない。
幸せってなんだろう・・・みたいになってしまうかも。
優しい、いい人。
でもそれが自然体でやっているのか
無意識的役割でやっているのかで
生きづらさは大きく違います。
■我慢を止めると、人生はいったん崩れるように見える
そしてある時、
我慢を前提とした在り方そのものが、
もはや維持できなくなります。
多くの場合、ここから人は「覚醒」と呼ばれるプロセスに足を踏み入れます。
「本当はどうしたい?」
「本当に好きなものは?」
「どんな状態だと、くつろげる?」
その問いは、避けられません。
関係性が変わる
環境を変えざるを得なくなる
一見すると崩壊のように見える出来事が起きることもあります。
けれど、その一つひとつが
人生の流れを静かに組み替えていきます。
うやって、あなたにとっての『本当は?』という問いかけがどんどんやってくる。
その過程でそれまでの関係性が崩壊したり
いままで我慢し続けてきたことが我慢できなくなって
環境を変えることもあるでしょう。
一つひとつは地味ですが、この積み重ねが、
人生の流れを少しずつ組み替えていきます。
「覚醒」は、実際には、それは特別な現象というよりも、
人が本来の在り方へと戻ろうとするときに生じる、自然な調整過程です。
このプロセスは、心地の良いものではありません。
たいがいが、辛くなります。
見たくない自分を見ることにもなるし
信じていたものが壊れていくこともある。
だからこそ、伴走という役割が必要になります。
伴走者は知識だけでなく、
通過した経験があるからこそ、同じ場所に立てる。
そういう存在です。
相談できるだれか。
その意味で、覚醒は個人的な体験であると同時に、
関係性の中で支え合われるプロセスでもあります。
「いい人」を演じることをやめる時、
一時的に世界が壊れるような感覚を覚えるかもしれません。
けれど、その崩壊は、あなたが本当に望む人生を編み直すための「調整」に過ぎないのです。
最終章では、そうして辿り着く、
力みのない究極の在り方についてお話しします。
▶︎次回、第四章:「覚醒とは、無為自然という『安息の地』へ還ること 〜存在という最高のアウトプット〜」へ続く
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