僕はある夜、
処方された薬を全部捨てました。

 

医師には、内緒です。

 

もちろん、
正しい行動だったとは思っていません。

 

でもあの夜、
僕は、自分の人生を取り戻した気がしました。

 

闘病していた頃、
僕は通院のたびに
スーツケースを引いて病院へ行っていました。

 

旅行ではありません。

 

中身は、全部、薬です。

 

クローン病の治療で、
処方される薬の量がとにかく多かった。

 

診察が終わると、
その薬をスーツケースに詰めて帰る。

 

そんな通院を、
しばらく続けていました。

 

ある日、ふと思ったのです。

 

この薬、
一生分だと
どれくらいの量になるのだろう。

 

想像してみました。

 

箱、箱、箱。

 

積み上がる薬。

 

そして
あるイメージが浮かびました。

 

トラック一台分。

 

その瞬間、
背筋がぞっとしました。

 

この量が全部、
自分の体に入るのか。

 

その夜、
僕は箱いっぱいの薬を
ゴミ袋に入れて捨てました。

 

先生には、内緒です。

 

——

 

この出来事について、
いま改めて文章にまとめました。

 

病気の話というより、
「人が人生を取り戻す瞬間」の話です。

 

全文はこちらに書きました。

▼note
https://note.com/shrine0731/n/n0b265501d9f0

 

 


 

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