人は、誰にも救えません。

 

カウンセラーがこんなことを書くと、
少し驚かれるかもしれません。

 

でも、僕は30,000件以上の相談を受けてきて、
このことを何度も確認してきました。

 

人は、最後は自分で立ち上がる。

 

誰かに救われて
人生が変わるわけではありません。

 

これは理屈ではなく、
僕自身の体験から来ています。

 

僕はかつて、クローン病で
四年間の絶食生活を送りました。

 

毎晩、自分で鼻からチューブを入れ、
9時間かけて栄養を流し込む生活。

 

何度も、もう終わりにしたいと思いました。

 

でも、あのときの僕を
最後に立ち上がらせたのは誰だったのか。

 

・医師ではありません
・家族でもありません
・本でもありません

 

最後に「生きる」を選び続けたのは、
僕自身でした。

 

医療は支えになります。
言葉は光になることもあります。

 

でも、回復は
――本人のものです。

 

これは理屈ではなく、
体で知っています。

 

だから僕は、
「救います」とは言いません。

 

救いという言葉は、とても強い。

 

でも、その裏には
「あなた一人では無理です」という響きが
潜むことがあります。

 

それを、僕は言いたくない。

 

人はどれだけ弱っていても、
最後の一歩を踏み出す力を持っています。

 

折れても、
砕けても、
芯は残っている。

 

僕の仕事は、
その芯を信じること。

 

答えを与えることではない。
人生を変えてあげることでもない。

 

その人が自分で立ち上がる瞬間を、
邪魔せず、奪わず、信じ続けること。

 

「神社さんに救われました」

 

そう言っていただくことがあります。

 

本当にありがたい言葉です。

 

でも、本当は違う。

 

その人が、自分を諦めなかった。
その人が、自分で選んだ。

 

僕は、そこにいただけです。

 

肩書きや実績は、
外側の証明にはなります。

 

でも、本質ではない。

 

本質は
苦しみから目を逸らさないこと。
依存を生まない距離で関わること。
相手の人生を奪わないこと。

 

僕は、誰も救えません。

 

でも、
誰かが自分を取り戻す瞬間に
立ち会うことはできます。

 

それで十分だと、
本気で思っています。

 

 


 

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