今年のカンヌ国際映画祭の受賞者と作品が発表されました
今年は、日本の作品が例年になく多く出品されていたので、とても注目していたのですが
素晴らしい結果になりました
濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」に主演した岡本多緒さんが【女優賞】を受賞したのです
これまで、カンヌで日本人が主演女優賞を受賞したことはない
初めての快挙です
ただ、その名前を日本で知っている人が多い、とは言えないかもしれません
岡本さんはモデル「TAO」として世界的に活躍していて、ファッション業界に詳しい人にはとても有名な方です
ほんとに素晴らしかった
産経新聞の連載にも、既に「彼女の芝居が胸に迫る」と私も書いていました
がん患者の演出家(岡本多緒)と介護施設の責任者(ヴィルジニー・エフィラ)がパリで偶然出会って交流が始まり、タイトル通り「急に具合が悪くなる」物語
ダブル主演のヴィルジニー・エフィラさんも女優賞受賞
すごい!
カンヌ・ベネチア・ベルリン
世界3大映画祭で受賞経験のある濱口監督がまたやりました!
濱口監督らしく、3時間にわたる壮大な会話劇です
これが良い
その中で、岡本さんはステージ4の末期がん患者の役を担っているのですが、抑えた演技で、体が弱っていく中で同情を誘うような芝居は一切せず、運命的に出会った女性との会話を、残りの人生を惜しむように楽しむ姿が心に染みてくるのです
その演技の秘密は
“棒読み”
「濱口メソッド」とも言える
独特な演出方法にあります
「ドライブ・マイ・カー」がカンヌで脚本賞を受賞した際、俳優の皆さんや濱口監督にお話を聞いて分かりました
俳優の皆さんは、撮影前の
「本読み」の状況に驚いていました
とにかく何度も何度も“棒読み”の練習をするんだそうです
「ここは感情を入れたほうがいいだろう」とか
「ここは悲しみ」
「このシーンは怒りの演技だろう」だとか
そういう俳優側の計算は要らない!と
とにかく“棒読み”で、セリフが何の感情もなく、俳優の意図を排除して、自動的に口から出るまで、すっと入ってくるような状況にするのが「濱口メソッド」
それが本番になると、瞬間的な俳優の反応を引き起こして
実に味わい深い芝居になってくるというのです
確かに、そう言われると
「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊さんの演技や
今回の岡本さんの芝居も、そんな感じなんです
今回も「濱口メソッド」が取り入れられたそうです
ぜひとも、俳優が意図しない芝居というもの
それを、「急に具合が悪くなる」の岡本さん、俳優の皆さんの芝居に見いだしてください
6月19日公開です
宮古島での映画ロケ
今日が私の出演シーンです
“棒読み”で挑戦…
無理です(笑)
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