天国に行かれた西田敏行さんのもう一つの顔、その思い出を


西田さんが「アドリブ王」と言うのは有名な話です




どの俳優さんに聞いても、西田さんのアドリブの多さと才能の話になります


そんなアドリフが欲しくて、キャスティングされていることも多いと聞きます


西田さんに聞いても


「アドリブ禁止されて、このセリフだけをしゃべってくださいと言われるとセリフが出てこなくなっちゃうんだよね」


ほんとに面白い方でした


ただ、三谷幸喜さんだけは、違ってました



西田さんは、三谷監督の映画にたくさん出演されてます


ところが!

有名な話なんですが

「ザ・マジックアワー」で、三谷監督は、ボス役の西田敏行さんにアドリブを禁止!



アドリブで作品に笑いをもたらす西田さんに「アドリブ禁止令」を出すとは、さすが三谷さんです


なぜ「禁止令」を出したのか?


ここからは、直接、三谷監督から聞いたお話で

そんなに知られてない話かもしれません


西田さんが初めて三谷作品に登場したのは

「THE・有頂天ホテル」



お客さんの反応見ようと、お忍びで劇場に繰り出した三谷さん


本当に面白い作品で、お客さんは

ドカドカ笑ったのですが

その日1番ウケたシーンが、西田敏行さんのアドリブのシーンだったのです



あのホテルの部屋で尻を出す(笑)


三谷さんは悔しくて仕方がなかったそうです


コメディー作品なのに、自分が考えに考え抜いたところ以外のところが1番ウケた


ウケて良かったでは無いのです


緻密に脚本を作り上げることで有名な三谷さんらしい考え方です


このまま、西田さんに頼っていてはいけないと

次の作品「ザ・マジックアワー」では、西田さんにアドリブ禁止令を出したというワケ


西田さん、相当困ったらしいのですが

晩年「ところが完成した芝居を見ると、これが良い演技なんです。いろいろ考え直しました」と話していらっしゃいました


実は、ここには、もう一つエピソードが付いていまして


「ザ・マジックアワー」の最後の15分間は、西田さんに対して

三谷監督「アドリブ解禁令」を発布


西田さんは最後、思いっきりアドリブで作品を盛り上げたそうなんです


映画作りってほんとに面白い


アドリブ禁止令は、西田さんに最後に爆発してもらうための戦略だったのかもしれません


改めて観ると、どこがセリフで、どこがアドリブなのかはよくわからない


大暴れで作品を崩すような事はしない


西田さん自分の最後のシーンを面白くしっかりとまとめてあげてます


1つはっきりしているのは


「おまえ誰なんだよ」


この気の利いたセリフは

西田さんのアドリブで

三谷監督も感心したそうです


リハーサルのときのアドリブは


「おまえ何なんだよ」


それを見ていた三谷監督、西田さんに対して


「そのアドリブ、本番では

『おまえ誰なんだよ』に変えてください」


それであのセリフになったとか

やっぱり名脚本家

確かにそっちの方がずっといい


映画作りってやっぱり面白いですね


名優にして、アドリブ王

西田敏行さん

唯一無二の俳優さんでらっしゃいました


よかったら

「THE 有頂天ホテル」

「ザ・マジックアワー」


西田敏行さんのアドリブを楽しんでくださいね